シンガポール航空、桜がテーマの機内食を全クラスで提供 菊乃井・村田氏考案

シンガポール航空は、日本料理店「菊乃井」主人の村田吉弘氏が考案した「桜」をテーマにした機内食を3月31日から5月31日まで提供する。

日本発シンガポール行きの全路線全クラスが対象となる。シルクエアー運航便は対象とならない。

スイートとファーストクラスの「京懐石」、ビジネスクラスの「花恋暦」は、「獺祭 純米大吟醸 磨き二割三分」やノンアルコールカクテルの「ニューリーフ(New Leaf)」とともに提供する。プレミアムエコノミークラスとエコノミークラスの「桜恋暦」は、桜風味や桜に形どられた食材と共に、焼肉丼、焼鳥丼、豚丼を提供する。

千葉県成田市内で行った発表会で村田吉弘氏は、「どうやって桜をいれるかが難しかった」と話し、「どれもこれも桜の臭い、花は嬉しくない」ことからパウダー状にした桜などをアクセント程度に使ったという。日本人は素材を見れば季節がわかるものの、シンガポールの人には難しいことにも気を遣ったとした。牛肉は味噌漬けでうぐいすあん、銀鱈は温かい南蛮漬けにして、桜の葉で包んで香りを移すなどの技法で、春を表現した。

ファーストクラスの「京懐石」は、盛り付けがきれいでオーソドックスな味付けが好まれるとして、通常の日本料理では12品を提供するものの、物理的に難しいことから、ある程度まとめて提供しているという。ビジネスクラスの「花恋暦」は、そら豆を甘煮にしたほか、春と秋が旬の穴子、梅煮にしたイワシ、木の芽和え、銀鱈の味噌漬けに菜の花をイメージした炒り卵乗せなどを提供する。

シンガポール航空は、「インターナショナル・カリナリー・パネル」として、世界各地の8人の一流シェフとコラボした機内食を提供している。日本ではミシュラン3つ星シェフの「菊乃井」主人の村田吉弘氏がメンバーとして、機内食を考案、監修している。

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