香港への現金持ち込み、7月16日から申告必要に 最大50万香港ドルの罰金

香港国際空港(HKG)

香港関税物品税局は、現金や譲渡可能な流通証券などを香港へ持ち込みや持ち出す際に申告を義務付ける条例を、7月16日より施行した。

空港などの出入国審査や税関を通る利用者全員が対象で、12万香港ドル(約172万円)以上の現金もしくは譲渡可能な流通証券(トラベラーズチェック、約束手形、無記名債券、郵便為替、郵便為替)を所持している場合には申告が必要となる。税関には申告は赤、無申告は緑のレーンを新たに設ける。申告が必要な場合は赤のレーンで書面を提出する必要がある。

マネーロンダリングとテロ対策を目的としている。香港国際空港で入国せずに乗り継ぐ乗客は適用とならない。違反した場合、マネーロンダリングやテロリストの犯罪で有罪判決を受けていないことなどを条件に、初回は2,000香港ドルの罰金が科される。それ以外の場合は最大50万香港ドルと2年間の懲役が科される場合がある。