ボーイング、シンガポール航空に787-10型機初号機を引き渡し デリバリーフライトは関空経由

ボーイングは、ボーイング787-10型機の初号機を、ローンチカスタマーであるシンガポール航空にきょう3月26日、アメリカ・サウスカロライナ州のノースチャールストン工場で引き渡した。

受領後、クアラルンプールやバンコクとシンガポールを結ぶ路線に一時的に投入して乗員の訓練を行った後、5月3日から定期路線として初めて、大阪/関西〜シンガポール線に投入する。現在、大阪/関西〜シンガポール線は1日2便をいずれもエアバスA330-300型機で運航している。2018年下期を目途に全便をボーイング787-10型機での運航に切り替えることを予定している。さらに2018年中に、東京、名古屋、福岡とシンガポールを結ぶ路線への導入も見込んでいる。

ボーイング787-10型機は、ボーイング787ファミリーで最長胴の機種。これにより、ボーイング787-8型機、ボーイング787-9型機を含めた3機種全てが出揃うことになる。シンガポール航空子会社のスクートがボーイング787-8型機とボーイング787-9型機を運航しており、シンガポール航空グループは3機種全てを運航することになる。さらに48機のボーイング787-10型機、20機のボーイング787-9型機を発注している。

シンガポール航空のボーイング787-10型機は、ビジネスクラス36席、エコノミークラス301席の計337席を配置している。地域路線用の新しい機内プロダクトを導入しており、3月28日のデリバリーフライト到着式典で公開する予定。デリバリーフライトは大阪/関西を経由する。主に飛行時間が8時間以内の中距離国際線への投入を予定している。