【搭乗レポート】空飛ぶ宮殿のエコノミークラスに搭乗 エミレーツ航空のエアバスA380型機でカサブランカへ

エミレーツ航空 搭乗記 エコノミークラス

離陸前にメニューが配られた。メインは2種類から選択するようだ。1回目の機内食は離陸から1時間半頃立ってからサーブされた。上の画像がメニューでチキンとビーフから選択できた。筆者はチキンタジンを、同行者はビーフを選んだ。ドリンクは各種ジュース、コーヒー、紅茶とアルコールドリンクの赤白ワイン、ビール(アサヒ)、各種リキュール、スピリッツが選択できた。

こちらはチキンタジン。チキンにソースを絡めると美味しく、マッシュポテトとよく合った。全体としても量は多くはなかったため簡単に完食できた。食後はアラビックコーヒーを頂いた。

こちらは同行者が頼んだ牛肉焼きそば。肉が少々硬かったようだ。白ワインを頼むと、ビン2本をサーブされ困惑していたが美味しくいただいた。白ワインのぶどうの品種はニュージーランドのソヴィーニョンブランであった。

機内ではハラル認証のカップラーメンを食べることができる。試しにキャビンアテンダントさんに作っていただき、食べてみた。

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麺だけという男の1人暮らし飯のようなラーメン

しょうゆ味とある。中を開けると麺しかない…。

ハラル認証のカップラーメンで豚肉を一切使っていないため仕方がないだろう。味は麺だけにしてはまずまずであった。

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朝食は着陸の1時間30分前にサーブされた。今回もチキンハンバーグと中華鶏粥2種類から選択できた。筆者は上の画像のチキンハンバーグをチョイスした。実に和のテイストが感じられた。特にだし巻き卵は日本の温かさがあり、美味しかった。

ちなみにエミレーツ航空はイスラム国家であるアラブ首長国連邦の航空会社であるため、すべての機内食がハラルとなる。

飛行中、少しではあるが機内を周った。

エミレーツ航空 搭乗記 エコノミークラス

天国への階段への先にはバーが広がる

こちらは2階の空飛ぶ宮殿へとつながる階段。正面には専用のバーが見える。アラブ文化の豪華絢爛さが産んだ空飛ぶ宮殿をエコノミークラスの筆者でも感じられた一瞬であった。機内でバータイムを優雅に楽しむ将来を想像し、含み笑いを見せながら1人でトイレへと向かった。実に虚しい。

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機体前方ブロックの乗客が利用するトイレは機体の一番前にある。この写真の階段を登ると2つ、その手前に1つ設置されている。

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便座は木目調のカバーがされ、温かな印象だった。

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洗面場は狭いながらも必要な設備は全て整っていた。写真右端のハンドローションはアンバーマンダリンとサンダルウッドの香りでオリエンタルな匂いが広がり心地よかった。

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機内のギャレー横にミニバーも存在した。各種飲料やおかきが置いてあった。

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その他、深夜便で機内食の回収後は暗くなる。その際はこのように通路の天井に星が現れる。う〜んエミレーツ航空、粋だ。

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「ice」と呼ばれる世界の航空会社でも屈指の機内エンターテイメントを導入している。映画だけでも548もの世界各国の映画が詰まっているため映画好きには夢のような時間になることだろう。デバイスはタッチパネル対応で、下のコントローラーでも操作できるため使い勝手は非常に良い。

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日本映画は「君の膵臓をたべたい」や「3月のライオン」、「ドラえもん」などが入っていた。10種類程度はあるので邦画好きでも楽しめる。また日本語吹替や字幕で楽しめる作品も一覧で見られるようになっていた。

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新作映画には話題作の続編「キングスマン ゴールデンサークル」や「ジオストーム」といった日本で公開中の作品も多々あった。こうした作品には日本語吹替版も用意されているのでありがたい。筆者は一度観たことのある「キングスマン」シリーズと「君の膵臓を食べたい」を観賞した。

また音楽も各国の音楽が揃っていて、デイヴィッド・ボウイやクイーンなど有名ドコロは網羅していた。

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エアショーも様々な視点から機体の位置や高度といった情報を知れ、面白かった。アラビア語の表記は特に異国へのいざないを感じた。

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エアショーでは機外カメラの様子も見ることができた。機体前方、尾翼、機体下の3箇所にカメラが備え付けられている。上の写真は尾翼から見た成田空港離陸時である。

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EK319便の機内ではOn AirのWi-Fiが飛んでいる。メールアドレスの登録を行い、フリーWi-Fiのボタンを押せば2時間以内かつ20メガバイト(MB)まで通信が行える。筆者はミーハーなので「雲の上から投稿〜」といういかにもな投稿をインスタグラムのストーリーにあげた。もちろん返信はない。20メガバイトは一瞬だがLINEのチェックができるので非常に助かった。なおこの機内Wi-Fi、中国上空ではSNS(LINE、Twitterなど)が利用できないので注意が必要である。その他、有料でさらに通信ができる。料金や通信量の上限は上の画像を参考にされたい。

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20MBまで通信できる無料のWi-Fiを利用してみた。通信速度は想像通り遅い。しかしLINEをチェックし、返信する分には十分であった。Wi-Fi利用中はLINEやこの搭乗レポートを書いて過ごした。

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離陸後6時間が経過し、機内はすでに静まり返っている。「エコノミーファーストクラス」を堪能し、爆睡している乗客も多い。筆者もしばし仮眠を取ることにした。

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朝方(着陸2時間前)になり目がさめると機内の照明が暗闇から怪しいピンク色へと変化を遂げる。同時に少しずつ乗客が目を覚まし始め、上記した朝食がサーブされた。

食べ終えた機内食の回収後、アラビックコーヒーをもういっぱいいただくと、しばらくしないうちに着陸の準備態勢に入った。

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北京周辺上空

EK319便は新潟県から日本海を渡りソウル上空を抜け、大連、北京周辺から天山山脈を通って中国大陸を横断し、パキスタンを縦断しドバイへと飛んだ。ドバイ国際空港には定刻通り午前4時25分に到着した。飛行時間は約12時間だった。ドバイ国際空港ではエミレーツ航空専用の第3ターミナル(terminal A)を利用する。

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ドバイ国際空港の第3ターミナルに到着した。

筆者は乗継での利用のため、3時間のトランジットの後、カサブランカ・ムハンマド5世国際空港へと向かう。ここからさらに9時間のフライトとなるが、12時間はあっという間で長さを感じさせない約12時間の空の旅であった。

結論からするとこれまでのエコノミークラスの中で最も快適に滞在できた。機内エンターテイメントの充実度やCAの気配り、アメニティなどどれを取っても素晴らしいと感じた。ドバイ経由でヨーロッパやアフリカ諸国へ行く場合、所要時間が余分にかかってしまう。しかしその時間をもカバーするエンターテイメントサービスをはじめとする様々なサービスがカバーしていると感じた。ぜひまた利用したいと思えるフライトであった。

(搭乗日:2018年1月30日)

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