奈良少年刑務所、ホテル・ドミトリーに 2020年度にオープンへ

ソラーレ ホテルズ アンド リゾーツは、今年3月に閉鎖された旧奈良監獄(奈良少年刑務所)をホテルを含む商業施設「(仮称)HISTERRACE奈良」として運営すると発表した。

旧奈良監獄の保存・活用を目的としたコンセッション事業である「旧奈良監獄の保存及び活用に係る公共施設等運営事業」の優先交渉権を獲得したことによるもので、これまでの歴史や史料を保存する史料館とホテル、レストラン、カフェバー、温浴施設、商業テナントエリアを併設する。

独房に改修を施した「文化財ホテル」(約150室)、新たなホテルの増設棟を「(仮称)そらみつ奈良」(約80室)、病監をリノベーションした簡易宿泊型ドミトリー「(仮称)MUJI HOSTEL」(約60床)の3つのホテルを運営する。史料館は2019年秋、ホテルを含む商業施設は2020年度中の開業を目指す。

奈良監獄は1908年に完成し、1946年からは少年刑務所として、更生教育を重視する矯正施設として機能していた。明治政府によって建設された5大監獄として、ほぼ当時のまま現存する唯一の刑務所。広さは106,000平方メートルで、2016年には重要文化財に指定されている。

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