米スピリット航空、パイロットのストライキで欠航便相次ぐ 怒った乗客が警官と衝突も

スピリット航空(エアバスA319型機)

アメリカの格安航空会社(LCC)のスピリット航空で、飛行機の欠航が相次いでいることがわかった。

すでに約300便が欠航になっている。原因はパイロットによるストライキで、スピリット航空は裁判所へ申立てを行い、現地時間5月15日午後1時30分より、フォートローダーデールの裁判所で審問が予定されている。スピリット航空によると、5月4日からの影響便数は、全フライトの15%にのぼるとしており、謝罪した。世界最大のパイロットの労働組合であるエアライン・パイロット・アソシエーション・インターナショナルによると、パイロットは契約を越える時間のフライトを余儀なくされているという。

現地メディアの報道では、現地時間5月8日、フォートローダーデール国際空港で欠航や遅延に怒った乗客がカウンターに詰め寄り、警官らと衝突する騒ぎもあった。3人が拘束されているという。

スピリット航空は、フォートローダーデールやデトロイトを拠点にアメリカ国内をはじめとする、北米、中南米、カリブ海各国の59都市へ路線を展開するLCC。4月には約13,000便を運航。約198万人が利用し、搭乗率は83.6%、定時発着率は77.9%、運航完了率は98.2%を記録している。