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ANAやJALのマイルが10%以上還元? ホテル予約サイト「Kaligo(カリゴ)」の実力、思わぬ落とし穴も【レポート】
シンガポールに拠点を置く、ホテル予約サイトのKaligo(カリゴ)。日本人には馴染みが薄いものの、9月29日には全日本空輸(ANA)のANAマイレージクラブ、11月24日からは日本航空(JAL)のJALマイレージバンクとも提携した。
Kaligoは通常のホテル予約と同様に、都市名や日程からホテルを選択、宿泊すると、選択したマイレージプログラムのマイルが貯まるというサイト。エクスペディアやホテルズドットコムなどの競合が自社サイトのポイントを付与する一方で、航空会社のマイルを付与するという点、さらに貯まりやすいという点が強みだ。日本国内を含む全世界の465,000軒のホテルの予約ができる。
JALとANAの他には、日本国内線が一部の長距離路線を除いて片道4,500マイルのブリティッシュ・エアウェイズ、日本国内線の複雑な乗り継ぎルートも片道5,000マイルのユナイテッド航空なども提携している。
このようなサイトの筆頭格としてお馴染みなものと言えば、外資系航空会社のマイラーの間ではRocketmiles(ロケットマイルズ)。こちらも同様のサービスを提供しているが、日本の航空会社との提携がなく、日本語には対応していないため、使いづらさは否めない。
試しに両社が提携するユナイテッド航空のマイレージプラスにマイルを積算するとの条件で、12月20日から22日までの2泊、台北の「インペリアルホテル台北(Imperial Hotel Taipei)」を検索してみた。
ロケットマイルズでは31,057円で4,000マイル(通常2,000マイル)、Kaligoでは31,554円で2,600マイルと表示された。価格、マイル数ともにロケットマイルズに軍配が上がるもののキャンペーン次第で上下するため、両社が提携する航空会社を選択する場合には、必ず比較していおきたい。kaligoでは競合他社にあたる、エクスペディアとホテルズドットコムの価格も表示されており、エクスペディアでは31,554円でKaligoと同額だった。他のホテルをみてみると、一部では競合他社のほうが安いケースも見受けられた。さらにエクスペディアやホテルズドットコム、じゃらんではクーポンコードを使用することで10%程度が割引になることもあるため、付与されるマイル数と最低価格との差額を天秤にかけることも忘れないようにしたい。
今回はJALマイレージバンクが提携を記念したキャンペーン中ということもあり、台北のホテル2泊をKaligoで予約した。Kaligoではホテルを検索する前に、マイルの付与を希望する航空会社を選択する必要がある。あとは目的地、宿泊日、人数を選ぶだけとシンプル。
気になったのは検索結果だ。例えば12月21日から24日の3泊で検索すると、最低価格が1泊あたり2,099円のホテルが検索結果に出る一方で、12月21日から22日までの1泊で検索すると、最低価格が7,555円のホテルしか出てこない。総額となる宿泊料金の最低額が決められているのだろう。乗り継ぎで寝るだけ、安いホテルに1泊だけ滞在したいという時には目的にあったホテルが出てこない可能性もある。
金額にかかわらず最初の予約で1,000マイルが付与され、さらにホテルに応じて付与されるマイル数が異なっている。今回は2泊で1,400マイル、価格は1万1,000円強だったので、100円で10マイル以上が還元されるということになるので結構オイシイ。
注意が必要となるのは、マイルの付与は宿泊日の最大6週間後となること、キャンセル料の規定が通常と異なる可能性があること、ホテルへの直接予約とは異なり、インターネットや朝食無料、アップグレードなどホテルの上級会員の特典が受けられない可能性があることだ。
また、JALでは初回予約時に2万円以上の支払いで1,000マイル、15万円以上の支払いで5,000マイルを付与。2017年2月28日までの累計支払額が30万円以上で5,000マイルのボーナスマイルを付与するキャンペーンも行っている。100円の支払いごとに3マイルを付与する。ANAでは5万円以上の支払いで1,000マイル、10万円以上の支払いで2,000マイル、15万円以上の支払いで3,000マイル、20万円以上の支払いで4,000マイルを付与するキャンペーンを12月31日まで行っているほか、200円の利用につき1マイルを付与する。
このようなサイトを利用することで、例えば中途半端に貯まっているマイレージプログラムのマイルを特典交換ができるマイル数まで一気に貯めることも可能だ。例えば、マレーシア航空の格安エコノミークラスは、同社のマイレージプログラム「エンリッチ」にしかマイルを積算することができず、さらに積算マイル数は区間マイル数の25%。仕方なく積算したけれど、使い所がないという人も多いはずだ。特典交換はマレーシア航空の短距離線の場合は片道6,000マイルなので、あと一歩という人にはもってこいだろう(航空券を買ったほうが安いかもしれないが…)。
使い方によっては魅力的なKaligo、次の旅行の際にはぜひ活用してみてほしい。