成田ハブ復活への先駆けか ユナイテッド航空・東京/成田〜セブ線UA32/33便【搭乗レポート】
【搭乗レポート】東京/成田〜マニラ/フィリピン航空 PR436便(エコノミークラス)
フィリピン航空PR436便、東京/成田発マニラ行きに搭乗したのでレポート。
チェックインカウンターは、第2ターミナルのAとGカウンター。ビジネスクラスとエコノミークラス、インターネットチェックインの列に分かれている。全日本空輸(ANA)との共同運航(コードシェア)便でマイルも付与されるものの、優先搭乗などのサービスを受けることはできない。
今回はマニラ経由でダバオまで。搭乗券は最終目的地まで発券される。預け入れた手荷物はマニラで一度引取り、税関に書類を渡した後に再度ターンテーブルにある預け入れ場所で預け入れる必要がある。制限エリアをそのまま出てしまうと再度チェックインカウンターで荷物を預け入れることになるので注意したい。ちなみに、乗り継ぎの場合は専用の入国審査カウンターがあった。
フィリピン航空は、ニノイ・アキノ国際空港では国際線は第2ターミナルを発着する。フィリピン国内線は、セブやダバオなどの主要な目的地は第2ターミナルを発着するものの、一部便は第3ターミナルを発着する。フィリピン航空同士の乗り継ぎであれば、制限エリア内の乗り継ぎバスの利用ができるので乗り継ぎ時間を短縮することができる。
ゲートは本館端の75番。出国審査からゲート側に向かうにつれてショップが減ってくるので、時間が余っていれば出国審査を抜けてすぐのエクセルシオールカフェあたりで時間を潰すのをオススメする。筆者はサテライト連絡通路の「FaSoLa Cafe coffee & beer」でパソコンの充電をしながら待機していたものの、サテライトを発着する便のアナウンスしか流れないこともあるので注意したい。
搭乗は午前8時45分過ぎより開始し、定刻にはゲートを離れた。約20分ほどで離陸し、太平洋に出て一路マニラへ向かう。
機材はエアバスA330-300型機で、ビジネスクラスは「2-2-2」、エコノミークラスは「3-3-3」配列。エコノミークラス前方と非常口座席は「チョイスシート」として若干広めの座席となっている。この日の搭乗率はエコノミークラスは半分程度だった。日本人よりフィリピン系の人のほうが多い。
機内にはエンターテインメントのモニターはないものの、パソコンやタブレット、スマートフォンで「myPAL Player」をダウンロードすることで、映画や音楽などのコンテンツを楽しむことができる。機内でもダウンロードできるものの、空港内で事前に行っていたほうがスムーズだ。
インターネットも30分かつ15MBまで無料で、メールアドレス入力するだけで利用できる。OnAir社のシステムを利用しており、とても遅いのが難点。30分か15MB利用後には有料となり、1時間もしくは35MBまで10米ドル、1フライトもしくは150MBまで40米ドルとなる。マブハイマイルのミリオンマイラーは150MBまで無料。正直なところ結構高い。1端末あたり30分無料なのは嬉しいポイント。全席の座席の下には電源もある。
パソコン、タブレット、スマートフォンのそれぞれから利用してみたものの、やはりパソコンからネットサーフィンを行うには表示させるウェブサイトのサイズが重く、厳しい印象。一方でスマートフォンからFacebookなどにアクセスする分には(無料であることを考慮すると)及第点といえる。
マップや映画、音楽はサクサク操作することができる。日本語の音楽は1時間が番組2つ、映画もある。飛行時間を考えれば充分。マップは現在の位置のほか、残り飛行時間、高度、速度なども表示される。
ちなみに、弊サイト「Traicy」はFacebookからアクセスした場合に、ウェブサイトにアクセスすることなくキャッシュを読むことができる「Facebook Instant Articles」に対応しており、こちらからではストレスなくスムーズに読むことができた。通信容量もウェブサイトにアクセスするより軽く、読み込み時間は約10分の1とも言われている。「東洋経済オンライン」や「Buzzfeed」などの対応サイトなら同様にサクサク読めるので機内では重宝する。
シートポケットには、機内誌「mabuhay」、免税品カタログ「SKY BOUNTIQUE DUTY FREE」、「MyPAL Player」などの案内、安全のしおり、ゲロ袋が備えてある。座席したはユニバーサル電源がエコノミークラスでも各座席の下にある。枕は予めセットされており、ブランケットは出発前から離陸前にかけて客室乗務員が配布している。新聞も日本語のチョイスがあった。
安定飛行に入ると入国書類3種類に続けて、機内食が配られる。今回利用したのはエコノミークラス前方の「チョイスシート」だったため、比較的すぐに出てきた。メインの選択肢は和食(っぽいもの)と洋食の2種類で、和食のチキンカレーを選択。ちょっと温まりが悪い感じがしたものの、日本積み込みだけに違和感ない。ご飯は温まりが悪いせいか固く、サラダはまだ凍っていた。
機内食配布後の機内はおやすみモード。機内は暗くなり、窓の日よけは9割くらいの人が下ろしている。多くの人が3席を使い、横になって休んでいるようだった。起きている人はタブレットで映画を楽しんでいる人が多い。機内は寒かった。筆者はニットと風を通しにくいパーカーを着た上で、機内で配布している毛布を掛けていた。毛布は全席に備えているわけではないので、先に貰っておくと良いだろう。
早着予定だったものの、マニラ国際空港の混雑の影響でかなり長い時間上空待機をしていた。混雑は慢性的なようで、現地の天候や時間によって左右されるため、乗り継ぎがある場合は乗り継ぎ時間に注意しておきたい。ターミナル間の移動は、工事による規制などでかなり長い時間を要するという。
(2016年11月10日搭乗)