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キャセイパシフィック航空、ボーイング747型機を退役 ラストフライトがまもなく東京/羽田を出発
キャセイパシフィック航空は、きょう10月1日の東京/羽田発香港行きCX543便をもって、保有するボーイング747-400型機を全て退役させる。午前10時35分に、142番ゲートを離れる予定。香港には午後2時10分に到着する見込み。最終便の出発前に行われたセレモニーには、ボーイング747型機が運航した時代の歴代ユニフォームを来た客室乗務員も集まった。
ファーストクラス9席、ビジネスクラスは2階に22席、1階に24席、プレミアム・エコノミークラス26席、エコノミークラス278席の計359席を配置している。最終便の機材には、1995年にキャセイパシフィック航空に導入されたB-HUJが充当された。ボーイング747-400型機の退役以後、最後まで運航を続けた東京/羽田〜香港線の1便はボーイング777-300型機やボーイング777-200型機で運航する。
キャセイパシフィック航空は1989年6月に最初のボーイング747-400型機を導入。当時は市街地にあった啓徳空港を拠点とした路線の発展に、主力機材として大きく貢献した。啓徳空港を最後に出発し、現在の香港国際空港に最初に着陸するなど、香港の航空業界にとって非常に重要な役割を果たした。利用した乗客数は約1億6,000万人で、月と地球を約2,700往復に相当する距離を飛行した。近年は東京/羽田や台北/桃園と香港を結ぶ旅客数が多い近距離線を中心に運航し、長距離線は燃費が良い最新機材に置き換えていた。
これにより、羽田空港を発着する旅客便では、タイ国際航空とルフトハンザ・ドイツ航空、カンタス航空の3社のみがボーイング747型機を乗り入れることになる。キャセイパシフィック・カーゴでの貨物機の運航は継続する。