アパホテル〈山形駅前大通〉、売却へ
宿の公式サイトに7割以上が不満、宿泊予約経営研究所調べ
宿泊予約経営研究所は、宿泊予約にまつわるユーザー行動調査を実施し、結果を公表した。調査の結果、9割のユーザーが公式サイトを閲覧する一方で、実際の予約は予約サイト経由が8割を超えていることが分かった。
オンライン旅行代理店で予約する人の割合は81%で、ほぼ全員が宿の公式サイトを閲覧していた。宿泊施設を予約する際には必ず公式サイトへ訪問し、情報収集を行っていることがわかっている。
宿の公式サイトを見に行く理由について聞いたところ、「予約サイトよりこまかい情報を収集するため」、「予約サイトよりも正確な情報を収集するため」を合わせるとユーザーの7割強が「細かい、正確な」情報を求め訪問していることが分かった。予約サイトだけでは「予約」を決定するための情報量が少なく、公式サイトで情報を確認したいという人が多いようだ。
宿の公式サイトで求める情報について聞いたところ、部屋、施設案内、施設の雰囲気、料理の順となった。ユーザーの半数以上は施設に関するほぼ全ての基本情報を満遍なく収集。「施設全体の雰囲気」は7割、中でも「部屋」を回答するユーザーは8割存在している。施設の全体的な雰囲気や宿泊環境が予約サイトに掲載されていた情報と相違がないか、もしくは自身の思い描いている宿泊場所のイメージとマッチしているかどうかの判断材料として公式サイトの情報を取得する様子がうかがえる。
宿の公式サイトは、ユーザーの7割が不満を抱えていた。「イメージの膨らむ情報が少ない」、「ごちゃごちゃしてわかりづらい」、「サイトの構成がわかりづらい」、「スマホ非対応のページがある」、「ページのデザインがダサくて不安になる」、「実用的な情報が少ない」といったビジュアルや情報の不足が顕著に現れている。「ここに泊まりたい」と思わせるには情報の整理やビジュアルで訴求するための素材を充実させるなど視覚的情報を整えることが重要のようだ。