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2年前のピーチ機の異常降下、機長らの高度監視の注意力低下など原因 運輸安全委員会が調査報告書公表
2014年4月28日、石垣発沖縄/那覇行きのピーチMM252便(機体番号:JA802P)が、那覇空港への着陸進入中、通常より低い高度を飛行した重大インシデントで、運輸安全委員会は報告書をまとめた。
このインシデントは、同日午前11時47分頃、那覇空港の北約7キロメートル付近で、滑走路18へのレーダー誘導進入中に降下を開始。機長は水面への衝突を回避するために緊急操作を行った。強化型対地接近警報装置が警報を発出した。午後0時10分に那覇空港に着陸した。乗務員5名と乗客53名の計59名が搭乗していた。
報告書では、降下を行ったのは機長の意図しない操作によるものであったと考えられるとし、機長と副操縦士が高度維持を自動操縦装置に委ね、タスクの優先順位付けを適切に行わなかったため、高度監視についての注意力が低下したことや、那覇着陸誘導管制所でもグライドパス会合前の管制機がレーダー安全圏を逸脱して降下する可能性についてのリスク管理が十分ではなかったことが、結果的に継続的な降下に関与したと考えられるとした。
機体は一時、水面から72メートル付近まで降下していた。最終進入中は雲の中を飛行していたという。
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