JR東日本グループ、エキナカで夏のジビエメニューを新展開 鳥獣害対策にも一役

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JR東日本グループのジェイアール東日本フードビジネスは7月25日より、首都圏のエキナカに展開する「ベックスコーヒーショップ」、「ベッカーズ」で、鹿肉や猪肉を使用したジビエメニューを発売する。

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同社では2011年より、日本ジビエ振興協議会理事長の藤木徳彦氏と協力して、鳥獣害対策として捕獲された鹿などを使用したジビエメニューを展開しており、6年目となる今回は初めて夏向けのジビエメニューを取り扱う。「ベックスコーヒーショップ」47店舗では、「信州ジビエ 夏鹿カレー」を販売。長野県産の夏鹿を初めて使用し、うまみが凝縮された赤身肉をスライスして柔らかく調理した。ガラムマサラをはじめとした数種類のスパイスを効かせたカレーソースは、夏が旬のトマトを使用しており、やや辛めながらも酸味やマイルドさも感じられる夏向けの仕上がりとなっている。付け合わせには、長野県にちなんだ野沢菜を添えた。単品690円、サイドメニュー・ドリンクセット1,010円。8月31日まで販売する。

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ファストフードメニューを扱う「ベッカーズ」18店舗では、千葉県君津市でとれた猪肉を使った「房総ビジエ 猪肉のスパイシーピタポケット」を販売する。ナツメグやコリアンダーなどのスパイスや、夏野菜で作ったソースで味付けした猪肉を、レタスやチーズ、クスクスなどと共にサンドした。夏の猪肉は脂肪分が少なく、さっぱりと食べられる。単品500円、ドリンク付きプレートセット790円。9月30日まで。

ジビエメニューの展開は、地産商品の掘り起こしや資源の活性化を目指す「地域再発見プロジェクト」の一環。同社取締役の佐野正人氏は「猪や鹿を食材として活用することで、美味しく安全なジビエメニューを手ごろな価格で提供しつつ、鳥獣被害に悩む農家やハンターの方の助けになれば」と話し、今後については「毎年好評の声をいただいている。トレンドを狙った一過性のものにせず、継続的に展開していきたい」とコメントした。