ANA、医師登録制度を6月開始

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ANA、医師登録制度「ANA Doctor on board」を開始 © Toshio Tajiri/Flight Liner=16年1月

 全日本空輸(ANA)は2016年6月より、医師登録制度「ANA Doctor on board(ANA ドクター・オン・ボード)」を開始し、国際線を中心に医療サポート体制を強化すると発表しました。

 ANAは「ANA Doctor on board」の実施により、機内にて傷病者などが発生した際は客室乗務員が「ドクターコール」(アナウンスによる医療関係者の呼び出し)をせず、登録済みの医師に協力依頼ができ、迅速な救急医療処置につながるとしています。7月より募集を開始し、9月より国際線にて運用開始する予定です。

 また、機内搭載の医療物品についてもこれまでより詳細に開示し、傷病を持つ乗客、医療対応に協力してもらう医者にも事前に確認できるようにします。

 「ANA Doctor on board」はANAマイレージクラブ会員を対象に、医師免許と顔写真付きの身分証明書を申込書とともに事務局に送付し、所定の審査・確認を実施の上、登録が完了します。協力は任意とし、対象者がいない場合は、これまで通りドクターコールが実施されます。

 ANAはこれまでも機内で医療対応が必要となった場合の対応策として、医療物品の搭載や国際線で緊急時の電話による医療ケアやセキュリティ専門家によるアドバイスを世界中どこにいても受ける事ができる「MedLink」と提携してサポートできる体制を提供してきました。