アラスカ航空グループ、戦略計画「アラスカ・アクセラレート」を発表
エアバスA350 XWB、FAAより180分超のETOPS承認
基本仕様で180分のETOPSを含む今回の認可は、最大300分のETOPSも可能になるものです。代替となる空港までの距離を、通常の環境下でエンジンが1基不作動になった状態の飛行速度で最大2,000海里(3,704キロ)まで延ばすことができます。A350 XWBの商業運航数がさらに増加すれば、今年末には、代替空港までの距離を最大2,500海里(4,630キロ)まで延ばすことができる370分のETOPSもFAAの認可を取得できる見通しです。
300分のETOPSでは東南アジアから米国、オーストラリアから米国といった北・中央太平洋上を飛行する、より効率的な大洋横断路線の運航が可能になります。既存の路線(最大180分のETOPS)を飛行している運航会社は、より直線的で燃費効率の良い航路を利用することができ、CO2排出量を削減すると共に代替空港の選択肢も増えます。
A350 XWBが米国の航空会社への納入前にFAAより今回のETOPS認可を受けたことは、機体の成熟度が認められた証であり、今後A350 XWBの運航を開始する米国の航空会社(アメリカン航空、デルタ航空、ユナイテッド航空など)の信頼度の高さ、そして2015年の初号機就航から合計5社の航空会社によって実証されている運航実績によるものです。
今後A350における飛行時間のおよそ70%がETOPS飛行になることが見込まれます。A350 XWBはすでに欧州航空安全庁(EASA)からも180分超のETOPSの認可を取得しています。