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JTBグループ、海外旅行に関する意識調査結果を発表 早期予約が旅を満喫するポイントに
JTBグループのJTBワールドバケーションズは、海外旅行経験のある全国の20~69歳の男女を対象に「海外旅行に関する意識調査」を実施し、結果を発表した。調査期間は2015年12月9日から10日。
最近の海外旅行について感じることを質問したところ、中国・韓国・台湾からの訪日旅行者が増えていると感じると回答した人は80.7%、海外旅行先で中国・韓国・台湾人旅行者を多く見たと回答した人は74.9%と多数を占めた。一方で、予約については、直前だと飛行機やホテルの予約が取りづらいと感じている人は59.0%で、半数以上となっている。
海外旅行の準備期間について質問したところ、海外旅行に行こうと思った時期は5.3ヵ月前、検討し始めた時期は4.5ヵ月前、宿泊予約時期は2.9ヵ月前、渡航先の飲食・観光スポットの予約時期は2.2ヵ月前が平均という結果になった。
検討し始めた時期は、3ヵ月前が最も多い23.1%で、3ヵ月を切ってから検討し始める人は半数以上だった。一方、半年以上前から検討し始める人が30.3%となり、一定層はかなり早い時期から準備を始めていることがわかった。
海外旅行に対する満足度と準備期間について調べたところ、準備期間が早い人ほど旅行の満足度が高い結果となった。具体的には、海外旅行に「とても満足した」と回答した人は、旅行を検討し始めた時期が1ヵ月前の場合は40.7%、6ヵ月以上前の場合は48.6%となっている。
検討し始めた時期に加え、宿泊予約時期で旅への満足度について調べたところ、「とても満足した」と回答している人は早期に予約準備を進めていることがわかった。
「渡航手段に関する準備(飛行機の座席などの手配)をもっと早く行っていたら」「渡航先での『飲食』に関する準備をもっと早く行っていたら」「行きたい『観光スポット』に関する準備をもっと早く行っていたら」、海外旅行がもっと楽しめたと思うかと質問したところ、検討開始時期が直前だった人ほど「もっと楽しめたと思う」の回答が多く、準備期間が短いほど海外旅行に対する後悔も大きくなる傾向となった。
特に渡航先での飲食については、より一層その傾向が強く、1ヵ月前に検討開始した人は22.9%がもっと早く準備していれば、と回答しており、6ヵ月以上前から準備していた人に比べて、10%程度多い結果となった。アジア人旅行者の急増により、有名レストランなどの予約が取りづらい状況になっているようで、行きたいレストランに入れなかったという旅行者が増えていると考えられる。
もっと早く準備をしていれば、海外旅行がもっと楽しめたと思うか、と質問したところ、海外旅行経験が少ない人ほど、もっと準備すればもっと楽しめたと回答した。具体的には、「飲食」については11回以上旅している人は44.6%であるのに対し、1~3回旅している人は67.2%、「観光スポット」については、11回以上旅している人が45.4%に対し、1~3回旅している人は72.2%が、もっと準備していればもっと楽しめたと回答している。旅慣れていない人ほど、旅をより満喫するためには早めの情報収集や準備が必須になりそうだ。
JTBワールドバケーションズは、中国・韓国・台湾などからの海外旅行客の急増により、人気の海外旅行先では実際に、飛行機やホテルの予約が取りづらい状況が続いているため、旅の満足度の観点からも、早期に予約することで準備期間を充分に持ち、旅に備えることが旅を楽しむ重要なポイントだとしている。