エジプト・シナイ半島上空、各社が飛行見合わせ ロシア機墜落にイスラム国が犯行声明で

エジプトのシャルムエルシェイクを離陸してロシアのサンクトペテルブルグに向かっている際にエジプト東部・シナイ半島に墜落した、Kogalymavia(コガリムアビア)9268便の墜落事故で、イスラム過激派組織「イスラム国」が犯行声明を発表した。

シナイ半島では「イスラム国シナイ州」と呼ばれる組織が勢力を拡大しており、「ロシアへの復讐のため撃墜した」と発表しているものの、詳細はわかっていない。ブラックボックスはすでに回収しており、エジプト当局は慎重に捜査する考え。

コガリムアビア9268便には乗員7名、乗客217名の計224名が搭乗しており、多くはロシア人観光客だった。離陸から23分後に連絡が途絶え、レーダーから消えた。パイロットは近くの空港への着陸を要請していたとしている。Flightrader24が公開したデータでは、速度と高度が急に落ちた後、機影が途絶えたことがわかっている。機体はエアバスA321型機だった。

AFPによると、事故原因が明らかになるまで、エミレーツ航空、ルフトハンザ・ドイツ航空、エールフランス航空などはシナイ半島上空の飛行を見合わせることを決めた。アメリカ連邦航空局(FAA)は今年3月にアメリカの航空会社に対し、26,000フィート以下の飛行を避けるように勧告していた。なお、シナイ半島を飛行する便を運航している航空会社はない。

詳細はこちら