フィンエアー、11月からヘルシンキ-上海線にA350投入

フィンエアー,A350-900,機内

フィンエアーのエアバスA350-900機内 © Kenichi Sunohara/航空情報=15年10月

 フィンエアー(FIN)はこのほど、フランス・トゥールーズのエアバスデリバリーセンターで開催された受領式において、エアバスA350 XWBの初号機(機体番号:OH-LWA)を受領しました。エアバスにとって欧州へのA350 XWBデリバリーは今回が初めて。同機は10月9日より乗務員の慣熟飛行の一環としてアムステルダム便、ならびにオスロ便に就航されたのち、11月21日よりヘルシンキ-上海線において、運航を開始する予定です。

フィンエアー,A350 XWB

フィンエアーのエアバスA350 XWB初号機(機体番号:OH-LWA) © Kenichi Sunohara/航空情報=15年10月

 フィンエアーは2020年までにアジア路線を2010年の倍に拡大する計画を進めており、この戦略の中心となるのがA350機材への投資。合計19機のA350を発注しており、これはフィンエアー史上最大規模の投資です。2015年中に最初の4機が、2016年と2017年に次の7機が引き渡される見込みであり、2023年までにすべての機材の納入が完了する予定です。

 エアバスA350は、フィンエアーの貨物営業戦略においても重要な役割を果たし、2020年までに貨物容量50%増を見込んでいます。

 フィンエアーのA350 XWBは、ビジネスクラス46席、エコノミーコンフォート43席、エコノミークラス208席の計297席。ビジネスクラスにはフルフラットシートを採用しています。

 ビジネスクラスの座席は1-2-1配列で、どの座席も通路に面した設計。エコノミークラスにはスリムラインシートを採用し、座席間隔は31~32インチとなっており、エコノミークラス前方に設置されたエコノミーコンフォート座席は、レッグルームが4インチ広くなっています。エコノミークラスの座席は3-3-3の配列となっています。

 ビジネスクラス利用者とフィンエアープラスゴールドおよびプラチナ会員、ワンワールドサファイアおよびエメラルド会員は、無料で機内インターネットサービスが利用可能です。エコノミークラスでは、時間単位またはフライト単位でインターネットサービスの購入が可能です。