ルフトハンザドイツ航空、長距離路線用機材すべてに新ビジネスクラス導入

ルフトハンザドイツ航空

長距離路線用機材すべてに新ビジネスクラスを導入したルフトハンザドイツ航空 © Toshio Tajiri/Flight Liner=14年8月

 ルフトハンザドイツ航空(DLH)は就航以来、最も広範囲にわたる客室リニューアルプログラムを完了させ、定期便全ての航空機に新たな客室インテリアを導入したと発表しました。ルフトハンザの長距離路線用機材全106機のビジネスおよびエコノミークラスには、最新のキャビンと座席が導入され、そのうち76機では新しいファーストクラスのキャビンを提供します。

 2011年以降、ルフトハンザはキャビンの刷新に1日平均約100万ユーロを投じており、総投資額は15億ユーロに達しています。長距離路線用機材における前例のないユニークな刷新プログラムでは、ルフトハンザ テクニックがファーストクラス600席、ビジネスクラス7,000席、エコノミークラス2万7,600席以上と、合わせて約3万9,000席の座席に交換・改良、または導入作業を実施しました。

 既にベストセラーとなっている新プレミアムエコノミークラスは、ルフトハンザの長距離路線用機材に3,600席が導入されており、今秋以降全ての長距離便で同クラスが利用可能となります。

 新たな座席に加え、機内でのエンタテインメントも新たなレベルへと引き上げられています。エンタテイントの充実に向け、新スクリーンが導入されたほか、提供されるオーディオやビデオコンテンツも拡充。

 改装の一環として、先ごろ全ての長距離路線便で機内ブロードバンドインターネット接続「ルフトハンザFlyNet」の提供を開始。無線LAN経由のブロードバンドインターネット接続により、フライト中にインターネットを利用や、FlyNetオンラインポータルを通じて最新のニュースや主要なスポーツイベントの閲覧が可能になりました。さらに、長距離路線用機材の4分の3では既にモバイルネットワークへのアクセスを実現し、個人の携帯端末を通じてテキストメッセージの送信やデータの同期などを行えるようになりました。

 新ビジネスクラスでは、座り心地も寝心地もさらに向上しています。ボタンを押すことで座席は全長1.98メートルの水平なベッドに変わり、隣席までの余裕のあるスペースがプライバシーを約束します。さらに8月からは新レストランサービスが、エアバスA380型機を利用する全てのフライトおよびペルシャ湾岸・アジア路線に順次導入されています。

 この新たな機内体験は、高級レストランのサービスを志向したもので、客室乗務員が個別にセットしたテーブルに、食事や飲み物が調理室から直接届けられます。