天草エアライン、8月から計6便長期運休 新機材ATR 42-600導入で

 天草エアライン(AHX)はこのほど、8月以降の運休便を発表しました。機材更新に伴う乗員訓練により、期間中は長期の運休便が発生します。

 対象便・対象路線は、天草-福岡線のAMX105便・AMX106便、天草-熊本線のAMX201便・AMX202便、熊本-伊丹線のAMX801便・AMX802便、計6便。運休日は8月24日から10月24日まで。また、8月4日は熊本-伊丹線のAMX801便・AMX802便が運休します。

 6月現在、10月24日までの運休便が発表されていますが、冬ダイヤが始まる10月25日以降も運休便が発生する見込みです。

 なお、1日3往復体制の天草-福岡線は昼間時間帯のAMX105便・AMX106便のみ運休し、朝のAMX101便・AMX102便、夕方以降のAMX107便・AMX108便はこれまで通り運航します。

天草エアライン

8月24日から計6便の長期運休を発表した天草エアライン © Toshio Tajiri/Flight Liner=14年12月

 天草エアラインの後継機は、双発ターボプロップ機のATR 42-600。登録予定機体番号は「JA01AM」。エンジンはプラット・アンド・ホイットニー社製の127Mエンジンを装備します。

 ATR 42-600の導入は日本で初めてで、天草エアラインは実機使用の乗員訓練等を受領後からおよそ半年かけて行います。マニュアル作成などは日本エアコミューター(JAC)が支援します。ATR 42-600は日本エアコミューターも発注を確定しており、2017年から導入します。

 ATR 42-600は標準座席数46~50席仕様で、天草エアラインは48席を備える予定です。キャビンの座席カラーも一新し、ワインレッドを基調とした色の採用を検討しています。

 天草エアラインが現在使用するDHC-8-100は、ボンバルディアが新造機生産を終了したことから、同社は最終的にATR 42-600を後継機に選定しました。機体は天草市と近隣市町村が全額負担して航空機リース会社のノルディック・アビエーション・キャピタル(NAC)から一括購入します。天草エアラインによると、機体価格は約23億円。受領時期は7月末頃になる見込みです。

 ATR 42-600による日本初の商業フライトは2016年1月末以降。機材更新により、「親子イルカ号」の愛称で親しまれている現行機(機体番号:JA81AM)は退役します。

(2015/07/02 13:23更新)