エアバス、パリ航空ショーで421機の受注獲得

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2015年パリ航空ショーで421機の受注を獲得したエアバス © Toshio Tajiri/Flight Liner=14年11月

 エアバスはこのほど、先日まで開催されていた2015年パリ国際航空ショーにおいて、合計421機、金額にして570億米ドルの受注を獲得したと発表しました。

 内訳は確定受注が124機で163億米ドル、コミットメント(MOU、LOIによる受注)が297機で407億米ドルです。

 ワイドボディ機では、サウジアラビア航空が20機のA330リージョナル型の導入を決定しました。リージョナル型の受注はこれが初めて。同社は中東の大手リース会社であるIAFCから同機をリースします。A330リージョナル型は成長著しい国内および地域路線においてコストを最小限に抑え効率的な運航を可能にします。

 また、最新鋭機のA350 XWBは合計で31機のコミットメント含む受注を獲得し、世界最先端のワイドボディ機としての市場の評価を裏付けました。

 エアバスのワイドボディ機全体では、合計55機のコミットメント含む受注を獲得しています。金額にすると156億米ドル。その内訳はA350-900が31機、A330リージョナル型が20機、A330-300が4機。

 単通路型機では、A320ファミリーが合計366機で、確定が103機、コミットメントが263機の受注を獲得。金額にして414億米ドルになります。そのうち新型エンジン搭載のA320neoファミリーが323機を獲得しました。これにより、2010年12月のローンチからの合計受注数はコミットメント含み4,000機を突破しました。

 また、ベストセラー機であるA320ファミリーの運航寿命を引き上げる貨物転用型プログラムが、EFW、STエアロスペースとのパートナーシップのもとローンチされました。これにより、様々な市場の顧客ニーズに対応するエアバスの製品群の幅がさらに拡大しました。