【コラム】紙でイライラのホテル靴磨き、使いますか?

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出張先で1日の仕事を終え、ホテルの客室にチェックインして革靴を脱ぐと、ちょっとヨゴレが気になるなんてことがあります。スリッパに履き替えようと客室の入口を見ると、靴べらなどと共にシューポリッシャー(靴磨き)と書かれた白い紙がぶら下げられているのを目にして、おっ!渡りに船とばかりに使ってみたという方は多いかもしれません。

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でも、あれって効果ありますか?

ピカピカまでとは言わないまでも、少しは靴が輝きを取り戻すかと期待するものの、気休め程度というより、紙の屑が革の縫い目に付着したりと散々な結果になったことも筆者にはあります。時々あの紙が10枚くらいぶら下げられている光景を目にすることがありますが、よほど使用しない人が多いのか、もっと使って下さいというホテルからのメッセージなのでしょうか。

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利用者の声を聞くと、不評の声続出の紙製シューポリッシャー。そのような声を受けてか、最近ではデラックスホテルやアッパー系のビジネスホテルで、布製タイプも見かけるようになりました。

「シューシャインクロス」とも呼びますが、実際使用してみるとこれがなかなかの効果。もちろんプロの靴磨きというわけにはいきませんが、輝きを取り戻すというレベルにはなります。

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更に素晴らしいのは、高級ホテルで時々見かける円形の小さなプラスチック容器型靴磨き。

中にはスポンジが隠れていますがこれで靴を磨くとピカピカ。その効果に驚かされます。

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でも最強は、ラグジュアリーホテルなどでみられる「靴磨きサービス」です。

就寝前に専用のラックに入れて廊下へ靴を出しておくと、翌朝までにピカピカに磨かれて戻ってくるというもの。

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最近利用したビジネスホテルでも先着限定で靴磨きサービスが。これには驚きました。

(文:瀧澤信秋/ホテル評論家・Hotelers編集長)