顔認証での出入国、実用化できる技術水準に なりすまし感知が一部事業者でできず

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法務省は、8月4日から9月5日の間に実施した、IC旅券(パスポート)に搭載された顔画像を利用した顔認証技術の実証実験の結果を発表した。

実証実験には、13歳以上の22,994名と5事業者が参加。実験は静止してカメラで撮影する方法と歩きながら撮影するウォークスルー撮影の2種類を実施した。

静止撮影では本人を本人として認証しない誤認証率は、上位2社では0.26%と0.54%と1%を切った一方で、最も誤認証率が高い事業者では22.56%となった。また、ウォークスルー撮影での誤認証率は静止撮影の2倍程度となった。

撮影と照合にかかる時間は、静止撮影では最短の事業者では1秒未満、最長の事業者では15秒程度。ウォークスルー撮影では10秒程度かそれ以下となった。

誤認証の理由は、前髪が眉毛にかかっているなどの撮影した顔写真に起因するものや、パスポートの画像に表情があるなどのパスポートの写真に起因するもの、成長に伴って本人の顔が大きく変化したことに起因するものが主なものだった。また、他人の顔画像を使用したなりすましや不正の感知は、4事業者では検知できたものの、1事業者では検知できなかった。

実験に対する評価では、静止撮影については充分実用化の可能性があるとしているものの、ウォークスルー撮影は将来的な可能性を感じるとの評価に留まった。また、不正利用の検知については充分に検知可能な技術水準にあるとした。

今後、ゲート利用の適性年齢やパスポートの顔写真を顔認証に適した写真に変えるなどの検討を行うとしている。

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