ボーイング、777Xの初納入を2026年に延期
ANAの787-9、日本各地でご挨拶 新制服と共に
全日空(ANA)は11月1日、日本の航空会社で初めて導入したボーイング787-9型機を羽田-熊本線に投入しました。787-9による同路線の就航は今回が初めて。熊本空港では今冬より導入予定の新制服もお披露目されました。
今回、羽田-熊本線(NH641/644便)に投入された機体は登録番号「JA830A」の787-9初号機。3連休初日ということもあり、同機は満席で熊本に到着しました。空港ではANAが冬から採用する新制服も紹介され、ブルーラインが特徴的な客室乗務員の新制服を着用したANAグループスタッフらが乗客を見送りました。7月29日に日本初上陸したANAの787-9は、小学生らを招待した世界初の旅客フライトを8月4日に実施し、8月7日には世界で初めて定期便運航を開始。全長はこれまでの787-8型機と比べると6.1メートル長く、キャビン内はプレミアムクラス18席、普通席377席の2クラスを備える395席仕様。
787-9のエンジンはロールスロイス社製の騒音を軽減するトレント1000型エンジンを搭載し、787-8よりも更に高い23%の燃費性能を有しながら約1.2倍の座席と貨物の搭載が可能であり、運航コストの低減とANAの更なる事業拡大に寄与する最新ストレッチバージョンです。ANAによると787-9は羽田空港発着の伊丹、松山、福岡線といった定期路線以外にも、これまで札幌線と広島線にも投入しており、今回の熊本が6都市目。400席規模の座席数を活かし、今後は羽田発着の那覇線や長崎線などへの就航も視野に入れています。
世界最大のボーイング787発注エアラインであるANAは787-8を36機、787-9を44機、合計80機を発注済み。11月現在は787-8を31機(国内線12機・国際線19機)、787-9を2機保有。今年度末に国際線仕様の787-9を1機受領予定で、同機は2015年4月以降に就航を開始する見込みです。