JAL、787も新座席にリニューアル

JAL,787,ビジネスクラス

国際線新仕様機材「スカイスイート787」のビジネスクラス 資料提供:JAL

 日本航空(JAL)はボーイング787-8型機の座席をリニューアルした国際線新仕様機材「SKY SUITE 787(スカイスイート787)」を導入すると発表しました。12月より成田-フランクフルト線、翌年1月より成田-ニューヨーク線に投入します。

 JALのスカイスイートはこれまで777-300ERの「SKY SUITE 777(スカイスイート777)」と767-300ERの「SKY SUITE 767(スカイスイート767)」にて展開しており、今後は787-8においても「ひとクラス上の最高品質」を楽しむことが出来ます。

 キャビン内はビジネスクラス・「JAL SKY SUITE」(JALスカイスイート)38席、プレミアムエコノミー・「JAL SKY PREMIUM」(JALスカイプレミアム)35席、エコノミークラス・「JAL SKY WIDERⅡ」(JALスカイワイダーⅡ)88席の3クラスを備える合計161席仕様。現行の787-8比で25席少ない仕様に抑え、ゆとりある居住空間を実現しています。

JAL,787,シートマップ

スカイスイート787のシートマップ 資料提供:JAL

 ビジネスクラスは全席通路にアクセス可能な2-2-2配列の完全フルフラットベッドを採用。基本的なデザインや機能はスカイスイート777に導入済みの座席と同様でベッド長は最大約188センチ、ベッド幅は最大約65センチ。プライバシー性も重視し、個室感の高い空間を確保しています。また、個人モニターは23インチの大型のものを装備しています。

 寝具はスカイスイート777に採用している「エアウィーヴ S-LINE」を用意。スカイスイート専用に制作された高反発マットレスと枕は、寝たときに体に負担のかからない姿勢をキープします。

 2-3-2配列のプレミアムエコノミーは初期のビジネスクラスのような居住空間で、座席ピッチは約107センチ、座席幅は約49センチ(アームレスト間)。FIXED BACK構造(前席の背もたれが倒れてこない構造)と深いシートスライド幅の採用でリラックス感を高め、ペットボトルホルダー、カップホルダー、大型テーブルを完備するなど、機能面も充実しています。

JAL,787,プレミアムエコノミー

スカイスイート787のプレミアムエコノミー 資料提供:JAL

 787世界最大級のエコノミー空間を目指した同クラスは全シートにユニバーサルPC電源とUSBポートを装備。

 横3-3-3の9席配列が主流を占める中、JALは他社との差別化を図り2-4-2の8席配列を採用しています。この仕様を取り入れた事で横幅はプラス5センチ拡大、前後空間も同社現行座席比最大プラス5センチのゆとりある空間を確保しました。また、新型のタッチパネル式個人モニターも完備します。

JAL,787,エコノミークラス

スカイスイート787のエコノミークラス 資料提供:JAL

 機内エンターテインメントは現行のシステム「MAGIC-V」をさらに進化させた新システム「MAGIC-Ⅵ」を導入します。座席モニターに触れた状態で指を滑らせる“スワイプ操作”を可能とし、シンプルで分かりやすい画面デザインにしたことで、これまで以上に快適かつ直感的にエンターテインメントを楽しむことができます。

 また、世界初のサービスとして好評を得ている機内エンターテインメントサービス「SKY MANGA(スカイマンガ)」や、ビジネスクラスの「機内食・機内販売オーダーサービス」が利用できることも特長です。

JAL,787,機内エンターテイメントシステム

新機内エンターテインメントシステム「MAGIC-Ⅵ」(左)とMAGICコントローラー(右) 資料提供:JAL

 このほか、2012年7月よりボーイング777-300ERに導入している国際線機内インターネット接続サービス「JAL SKY Wi-Fi(JAL スカイワイファイ)」も787-8に2014年度末より順次展開し、機内でつながる世界をさらに広げます。

 スカイスイート787は12月1日より成田-フランクフルト線のJL407便とJL408便、翌年1月1日より成田-ニューヨーク線のJL004便、2日より同路線のJL003便に導入を計画。2015年度に受領予定の787-9にも順次スカイスイート787を導入し、国際線の中長距離路線を中心に展開していきます。