伊丹空港、50年ぶり大規模リニューアルの詳細発表 手荷物のセルフ預け入れやMRJに対応へ

伊丹空港

新関西国際空港は、2015年春の着工を予定している、大阪国際空港(伊丹空港)ターミナル改修プロジェクト「Speedy&Smart 都市型先進空港 ITM」を発表した。

1969年に大阪国際空港のターミナルビルがオープンして以来の大規模な改修となっており、2020年の東京オリンピックを見据え、需要の増加に対応する。

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出発エリアでは、現在のリムジンバス停車場を南北2ヶ所に拡張することで、保安検査場までの距離が短縮されるほか、モノレールからは現在は階層移動が必要であるところ、ペデストリアンデッキで保安検査場まで直行することができるようになる。

保安検査場は拡張され、待ち時間も短縮される。

また、手荷物の預け入れの際のX線検査を預け入れ後に行う「インラインスクリーニング」を導入。さらに、セルフサービスで荷物の預け入れができる「セルフバッゲージドロップ」やICタグにも対応することで、時間に追われたビジネスマンにも利用しやすくなる。

さらに、現在は2基のみの動く歩道(ムービングサイドウォーク)を23基の大幅に増設し、スムーズに移動ができるようになる。

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また、現在は徒歩での搭乗となっている小型機にも対応したフィンガーを新設。三菱航空機のMRJ(ミツビシ・リージョナル・ジェット)などにも直接搭乗することができるようになる。

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到着動線も改善。現在は2ヶ所ある到着口が中央の1ヶ所に統一。動く歩道が増設されるため、スムーズに到着口まで進むことが出来る。

到着口では、デジタルサイネージを活用し、航空便の運航状況や交通情報、天気などが一覧できるようになる。

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到着ロビーは、吹き抜けを活かして開放感がある感じにリニューアル。

ペデストリアンデッキからはモノレール駅へ直結しているほか、リムジンバスとタクシー乗り場へはエスカレーターを下りるとすぐにアクセス出来るようになる。

到着ロビーからエスカレーターを上がった3階にも、到着ロビーを見渡しながらくつろげるエリアを配置。カードラウンジに加えてビジネスセンターやフードコートも設置される。

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さらに、到着ロビーの両サイドには、大阪・関西の活気あふれるテーマゾーンをオープン。南側には関西の名物を手軽に楽しめる「うまいものゲート」を、北側には関西の名店を揃えた「いっぴんゾーン」を設ける。

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保安検査後のエリアには、飛行機が間近に見えるカフェやコンビニ、土産店などの店舗をオープンする。

2016年秋には、到着口の中央集約、ペデストリアンデッキの新設、中央店舗エリアが先行オープンする予定。グランドオープンは2020年春を予定している。