世界初 ニュージーランド航空、787-9初号機受領 ANAも間もなく

 ボーイング787-9型機のローンチカスタマーであるニュージーランド航空(ANZ)は7月9日、世界で初めて787-9を受領しました。

ニュージーランド航空,ボーイング787-9初号機

ニュージーランド航空へのボーイング787-9初号機引き渡し記念式典の様子 資料提供:Boeing


 ボーイングがニュージーランド航空に引き渡した787-9初号機は機体番号「ZK-NZE」。エンジンはロールス・ロイス社製のトレント1000を搭載しています。アメリカ・シアトルのエバレット工場で開催された記念セレモニーではボーイング関係者やVIPゲストのほか世界各国のメディアも参加し、アメリカン・カントリーミュージックのザ・バンド・ペリーによるサプライズコンサートで787-9の引き渡しを祝いました。
ニュージーランド航空,ボーイング787-9初号機

ニュージーランド航空のボーイング787-9初号機(機体番号:ZK-NZE) 資料提供:ニュージーランド航空

 787-9初号機のデザインは、ニュージーランド航空のシンボルであるオールブラック塗装を基調とし、垂直尾翼にはシダの新芽「コル」をモチーフにしたデザインをあしらっています。
 ニュージーランド航空のクリストファー・ラクソンCEOは、「ニュージーランド航空にとって、787-9型機の受領は新しい時代の幕開けとなる。787-9型機は大変革をもたらす飛行機です。お客様にご体験いただくのが待ち遠しくてなりません。」とコメントしています。
 ニュージーランド航空は、今回の初号機を含め全10機の787-9を発注済み。初投入はオークランド-パース線を10月15日に予定しており、成田線と上海線への投入は11月を目指しています。
 日本では全日空(ANA)が今夏中、早ければ7月中に受領する見込みです。