26年連続黒字 エミレーツ決算、売上高は2兆円以上

 エミレーツ航空(UAE)をはじめとするエミレーツ・グループは2014年3月期末決算で前年度比32%増となる41億AEDディルハム、日本円にして約1140億7800万円の利益を計上し、26年連続で黒字を達成したと発表しました。

エミレーツ航空

2014年3月期決算で売上高2兆円以上を突破したエミレーツ・グループ 資料提供:Airbus

 今回の決算でエミレーツ・グループ連結売上高は前年度比13%増の約2兆4427億円に達し、グループのキャッシュバランス(現金残高)は約5286億円と引き続き良好。売上高は同グループ初の800億AEDディルハム(2兆2256億円相当)を突破しています。

 グループは従業員への投資と人材拡張を図り、全体的に従業員数を11%拡大。80社を越える関連企業の従業員総数は世界160カ国からなる75,000人にのぼります。航空部門の従業員1人あたりの売上高は、4%増の約5286万円と好調に推移しています。

 総旅客数は前年同期比13%増の4450万人で、座席利用率はほぼ前年度並みの79.4%と堅調なロードファクターを維持し、旅客イールドは有償旅客キロ(RPKM)当たり30.4フィル(8.4円相当)と前年同期並みです。

 エミレーツ航空は、2014年度中に16機のエアバスA380、6機のボーイング777-300ER、2機のボーイング777貨物機、合計24機を購入し、5月現在で合計218機を保有しています。

 2013年11月のドバイエアショーではエアバスA380型機50機を230億米ドルで、ボーイング777X型機150機を760億米ドルで追加発注し、業界の歴史における最高額の発注を記録しています。これにより、エミレーツ航空が保有・発注済のエアバスA380型機は140機、ボーイング777型機は196機、ボーイング777X型機は150機。

 現在、受領待ちの航空機はエアバスA380型機93機、エアバスA350型機70機、ボーイング777X型機150機、ボーイング777-300ER型機58機、ボーイング貨物機3機の合計374機、1620億米ドル(16兆5483億円相当)以上に相当します。