東京本土唯一の村・桧原村に古民家再生ゲストハウス 「東京ひのはら村ゲストハウス へんぼり堂」オープン! みんなの体験型古里&地域コミュニティーとして期待大

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志を同じくする多数のボランティアによって古民家を再生し、2013年9月からコミュティー&体験スペースとして運営されていた「東京ひのはら村ゲストハウス」。このほど、旅館業許可(簡易宿泊所)を取得し、「東京ひのはら村ゲストハウス へんぼり堂」として、2014年4月1日にオープンした。

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(改装には、友人のクチコミやSNSの募集で350人程のボランティアが参加した)

東京本土唯一の村である桧原村に位置し、地名の「人里(へんぼり)」からその名を取った「ゲストハウス へんぼり堂」。周辺は非常に山深く、清流沿いに多くのキャンプ場もある。

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(東京都西多摩郡桧原村人里1839)

運営者は、数年前から桧原村に移住し、畑を耕しながら都内に通勤するライフスタイルで、密な地元との関係を築いてきた造園家の竹本亮太郎さん(32)と、 東京大学発のベンチャー企業として知られるウルトラテクノロジスト集団であるチームラボに6年勤めていた鈴木健太郎さん(31)のお二人。

今回、「東京ひのはら村ゲストハウス へんぼり堂」のオープンにあたり、運営者の鈴木健太郎さんにお話をお伺いした。

ー宿泊施設としてのゲストハウスオープン、おめでとうございます。ゲストハウスへの想いをお聞かせ下さい。
鈴木さん(以下、敬称略)「これからの時代に必要なんじゃないかな、と僕らが思うもの。それを探しているのかもしれません。新しい価値観に基く生き方や幸せのあり方。そんなものを縁があってへんぼり堂を訪れてくれた人たちと探りながら創りだしていきたいんです。何よりもボクがそれを欲して求めいる。」

ーどのような人達に訪れてほしいと考えていますか?
鈴木「表現の仕方は色々とあると思うのですが、みんなの居場所、みんなのフルサト、みんなの田舎になれたらと考えています。都心から2時間程で来られますから。このロケーションでの体験だからこその意味ってあると思うんです。そんなに大げさではなくてもいいので、ちょっと何かにチャレンジしてみたい、そんな気持ちになってもらえる場にしたいです。」

ー「ちょっと何かにチャレンジ」したくなる雰囲気が漂ってますよね。実は私もコッソリと、まだ改装中だった頃にそれとなく様子を拝見させていただきました。(笑)
鈴木「チャレンジは、ここでのチャレンジもあると思いますし、ここでの滞在で何かを感じてそれを持ち帰って、それぞれの日常でチャレンジしていただいてもいいですよね。日々を頑張るために、ここではワイワイ楽しく騒ぐだけでもいいと思うんです。そうした意味での、居場所でありフルサトでもあり田舎でありたいです。」

ーつまり、ゲストハウスをオープンさせること=コミュニティーを1から構築することですか?
鈴木「はい、そう考えるとスッキリします。しかしシッカリと収益性も考えていかなければ継続性がありませんし、このモデルを日本中に広めていくこともできません。何よりもボクが食えませんじゃ、ビジネスモデルとして成立しませんから。試行錯誤しながら運営の軌道を修正しつつ、世界的につながってもいきたい。訪日旅行者が桧原村に流れてくる動線も、その基礎を今年中には構築していく予定です。グローバルな方が楽しいですから。」

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(玄関のたたきを作る作業風景)

こういった地域で、このビジネスモデルを成功させる意味。それは複合的で、大きな影響を日本中に与えるかもしれない。過疎・高齢化・人口減少・限界集落、そして産業育成や税収の維持。それらの問題に多様な形態でリーチできるゲストハウスの可能性は、増す一方ではないだろうか。

様々な方面から視線が注がれる「東京ひのはら村ゲストハウス へんぼり堂」は、今年最も注目されるゲストハウスの一つで間違いない。まずは何も難しく考えず、ニュートラルな気持ちで秘境級の大自然に包まれる“へんぼり堂ライフ”を体験することをお奨めしたい。

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