「好きな食のディスティネーション」第1位に日本 ヒルトンがアジア・太平洋9カ国で調査

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ヒルトン・ワールドワイドは、アジア・太平洋地区9カ国 (シンガポール・香港・オーストラリア・日本・タイ・韓国・マレーシア・中国・インドネシア)で、「食のデスティネーション」にまつわる調査を、18歳以上の男女2,700名を対象に実施し、“好きな食のデスティネーション”として日本が第一位に選出されました。

日本は回答者の全体の19%を獲得し1位。2位はタイ(同12%)、3位は韓国(同11%)だった。

また回答者全体の19%が、自国を「食のデスティネーション」であると選び、この傾向は、インドネシア、オーストラリア、韓国、日本、マレーシア出身の回答者に最も多く見られた。

さらに、全体の36%、「食」は旅行先を選ぶ際の重要な決定要因であると回答。一方で、「食」を全く考慮しないと答えた回答者はわずか5%だった。

ヒルトン・ワールドワイドのアジア・太平洋地区料飲担当副社長のマーカス・シューラー氏は、「食体験は、観光客が旅行先を選ぶ際、明らかに重要な決定要素になる。昨今、観光客が旅先で求める飲食のレベルは高くなっており、それはホスピタリティ業界にとって重大な課題となる。ホテルが単に休息の場であった日々は過去のこととなる。ご宿泊のお客様には、滞在中にクオリティの高い食体験を味わっていただけるよう、それぞれのお客様のニーズに合わせたサービスや情報を提供することにより、ホテルそのものが”食のデスティネーション”になる必要があると言えます」と述べている。

また、旅行費用においても「食」が優先されることが示され、回答者の43%が旅行費用の最大で半分にあたる額を飲食費に割り当てているという結果に。回答者全体の90%が現地の名物料理を試しにわざわざ足を運び、87%が地元のレストランや屋台を探すと答え、79%が目的地を訪れる際にフード・フェスティバルやフード・マーケットのような食文化を体感できる場所を探すと回答している。

「食のデスティネーション」に何を求めているかという質問には、49%が料理のバラエティを最も重視しており、それに続いて珍しい地元の珍味や名物がある土地、フード・マーケットやフェスティバルのような文化的な食体験ができるところなど、ユニークな地元料理があることが挙げられました。

シューラー氏は、「最近のグルメな旅行者は、クオリティと多様性を兼ね備えた、本物の食体験を求めている。」と述べている。