ANAも副操縦士養成で「MPL訓練」を導入 14年夏より

全日空(ANA)は今後の副操縦士養成にMulti-crew Pilot License(MPL=マルチクルーパイロットライセンス)を取得する訓練を導入し、その基礎訓練をLufthansa Flight Training GmbH(LFT社)に委託して2014年夏より開始すると発表しました。

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全日空が14年夏より導入する副操縦士養成のMPL訓練過程 資料提供:ANA

MPL訓練はエアラインの二人乗り航空機の操縦士に特化した新しいライセンス。2006年にICAO(国際民間航空機関)で規定され、2012年には日本においても法制化された新しい制度です。

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「MPL訓練」導入で訓練品質が大幅に向上。6ヵ月以上の訓練期間が短縮できる見込み Photographer:Toshio Tajiri/Flight Liner

プログラムでは高品質な航空機の操縦操作能力の習得や、運航をチーム力で支える能力やスレット&エラーマネジメント等のエアラインの運航に必要な業務遂行力も集中的に修得するため、訓練品質を大きく向上させると同時に、効果的な副操縦士養成が可能となります。

また、訓練効率を向上させることにより、ANAが従来実施している副操縦士養成期間の短縮が期待できる見込みで、現行の副操縦士昇格訓練約36カ月間が、6カ月以上短縮できるとしています。

今回ANAが導入すると発表したMPL訓練は、日本航空(JAL)も2014年4月より導入を開始します。