世界の免税店売上高、2012年は前年を9.4%上回る 空港は小売り販売を開発戦略の中心に 

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ジェネレーション・リサーチのまとめによると、2012年の世界の免税店での売上高は558億ドルとなり、前年を9.4%上回ったことがわかった。

地域別にみると、アジア太平洋は199億ドル(全体の36%)、次いで欧州が193億ドル(同35%)となった。また、南北アメリカは全体の20%で、中東が9%、アフリカが2%だった。アジア太平洋地域の伸び率は19.4%で、地域別では最も伸びが大きかった。

販売経路別にみると、空港での売上は最も大きな比率を占め、航空機内やフェリーなどを大きく上回った。急速に増大する旅客の需要を満たすため、空港では、小売り販売を開発戦略の中心に据えており、結果として小売り環境は次第に多様化するとともに、より魅力的なものとなっている。

販売製品別にみると、香水・化粧品は全体の28%以上を占めて引き続き圧倒的に多く、次いでワイン・蒸留酒が16%。しかし、美容関連品目の伸びは10%で、売上高比率では14%にとどまりながら、売り上げ実績が前年比で13.5%の伸びを記録したファッション・アクセサリーの方が印象度は強い。また時計、宝飾品、高級文具、菓子、高級食品が、美容関連品目を上回る伸びだったのも、通常とは異なった。