「バニラ・エア」お披露目記者会見、質疑応答一問一答を全文掲載 

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2013年8月20日に開催された、エアアジア・ジャパンから改める新ブランド「バニラ・エア(Vanilla Air)」の発表記者会見の一問一答は次のとおり。

ーバニラ・エアの就航日と具体的な就航路線について、いまお話できることがあれば教えてください
今のところ、9月下旬に改めて発表会を催したい。今、鋭意、検討、準備しているのでしばらくお待ちいただきたい。

ーエアアジア・ジャパンの今の客室乗務員やグランドスタッフは、今の乗務員がそのまま乗務するのか、新しく雇用するのか。エアアジア本体に転職された方はいるのか
基本的には420名のスタッフ、できるだけ我々は、今の計画では、5機〜6機できるアセットを持っているので、早くリース(機材)を増やしていきたいと思っているので、基本的に420名については残っていただきたいと思っている。大事な戦力だと思っている。一部、本人の希望もありますから、代わるところもでてくるかなと。

ー今のエアアジアと新しい会社は社風はぜんぜん違うと思うが、エアアジアに染まっている人たちの部分も今後、新しいほうにということ
染まっているというか、みんな非常に明るい。服装やスタイルが若干いろいろエアアジア風ですけれど、非常にサービスマインドを持っている。いろんな意味でオープンにしていきたいと思っている。これからはお客様の層は幅広い。若い人だけでなく、老若男女、インバウンド含めて対応できるやさしいサービスをしていきたいと思っている。基本的には今のスタッフ、サービスについては、日本の品質に合わせたサービスにもっと極めていきたい。

ー前のエアアジアとの何がいけなくて、新会社でそれをどう改めて行くのか。具体的にポイントがあれば
1つは、日本の、特に販売システムがそうだが、日本のお客様に使い勝手が悪い。統一した中身で、システムでしたから非常に使い勝手が悪いということと、やはり、立ち上がってから、ジェットスターとも同時期だったけれど、彼らは非常に機材投入、路線、便数が早かった。我々、やっと今5機目ですけど、非常に路線展開が遅かったというのが一つ大きい。路線競争力、便数競争力が劣っているのも大きな要因だと思っている。やはり日本の場合は、420名いる非常に優秀な、元気な社員。一例では、乗員でも、LCCはどれだけ飛行機を飛ばすかというのがキーポイントですから、地上でステイする時間をどう短くするかを提案をもらっているということもあり、私も拝見している。みんなそういう気持ちを一人ひとりが自分の持ち前の役割だけでなく、サービス要員になり、宣伝要員になり、企画要員になる。みんなでつくっていく会社にしていきたい。

ー国際線中心に展開するのはなぜか、国内線集中のジェットスターもあるが、国内線をなぜ重点的にやらないのか
国際線は稼働が非常に長いということと、単価もそれなりに取れますね。成田については運用時間含め、少しづつ広げていただいていますけど、成田の運用時間の制限。やはりLCCは、いかにいっぱい飛ばすかが大事ですから、そういう面では国際線、成田からの発着の本格LCCがないですから、我々がなりたい。当然、国内線についても、レジャー、プレジャー路線ということで、これからアジアを含めてのかなり大きな流れが、日本に。830万人でしたが、今年は1000万人になる。インバウンドは。もっとアジアからのお客さまを取り込んでと計画している。

ー格安航空ということで、従来の路線含めて、どれくらい格安の価格でバニラ・エアを飛ばそうと思っているか
基本的にはやはり大手の半額。あといろんなプロモーション含めて、競争力ある運賃を。プロモーション運賃含めてやっていきたい。基本的には、少なくとも大手の半額の運賃を提供。みなさんが価値を生み出せていただけるサービス。付加価値を含めてですね。やはりLCCで大事なのは、運賃で競争力を出す。それによりマーケットを掘り起こす、需要を作るという大事な役割。全体には、具体的な収入をどう異業種も含めてコラボレーションして、付帯的収入を、運賃プラスアルファででていくかを知恵を絞りたい。

ーレジャー路線に力をいれるほど、親会社のANAと路線がぶつかることもあると思うが、調整や、どういうバニラとしての特徴を出していこうと思うか
ANAのマルチブランド戦略の中で我々の役割は出てくると思っている。特に成田は、本格的な国際線のLCCはまだありませんから、足元はとりあえず、A320は4時間半くらいの飛行の範囲ですから、当面は近距離ということになる。いずれ中距離、長距離についても、ANAのマルチブランド戦略のなかで。

余談ですけども、やはり2012年は、新しいLCC3社が入って確実に、久々に、日本の国内マーケットについても8.7%ですかね、私どもの記憶だと。ほとんど伸びがないんですね。久々に伸びたのは、新たなマーケットが創りだされたということじゃないかなと思っている。これからも、我々のやりようによっては、まだまだマーケットを掘り起こしていけると思っている。

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