Peach利用者、関東在住者が2.9%と高く、関西には10回以上利用のリピーターも  JTB総研調べ

ピーチ

JTB総合研究所は、2013年7月31日、「国内線LCC利用者の意識と行動調査」の調査結果を発表した。

2012年以降に飛行機で旅行をした、関東・関西居住者のうち11.5%が国内線LCCの利用経験があると回答。関東では8.3%にとどまる一方で、関西では18.8%と10ポイント以上の差が開いた。

航空会社別では、Peachが関西在住者で14.5%と高い利用率を示したものの、関東在住者の利用者も2.9%おり、Peachの井上慎一社長が、東京/成田〜大阪/関西線就航会見時に「潜在需要がある」「高速バスで関西に来て、Peachに乗継ぐ人がいる」と語っていたものが、数値として現れた形だ。

一方で、エアアジア・ジャパンとジェットスター・ジャパンの利用比率は関東、関西ともに高くないほか、関東在住者のリピーターは少なく、概ね年1〜2回という利用者が多かった。また、関西在住者の中の1割は6回以上利用という回答しており、関東より関西のほうがLCCが浸透していると見られる。

関東、関西での県民性や気質も影響していると見られ、外国のLCCが早くから就航しているものの、多くの航空会社の選択肢がない関西在住者に比べ、関東在住者は便数が多い羽田や、スカイマークなど日によってはLCCより割安であるキャリアを選ぶ傾向が強い可能性もある。

また、国内線 LCC を利用した際の感想を自由記述で聞いたところ、「安くて良かった」「思ったより良かった」というコメントが多く見られ、全体的に、サービスに対しては料金に見合うかそれ以上と感じている人が多い。

一方、マイナス面としては、「座席が狭い」「遅れがひどかった」「飛行機が遅れた際の連絡対応が悪い」など遅延に関するコメントが多く、遅延経験者の中には「もう使わない」「二度と利用しない」といった強い表現も多く、遅延の経験の有無はその後の利用意向に少なからず影響しているようとなる。

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