8月からの燃油サーチャージ、欧米線ではかなりの差に

カタール航空

8月から、ANA、JALを含んだ各航空会社が燃油サーチャージを値上げする。一部の航空会社では、改定を行わないか、9月以降に改定を行うため今回は値上げを行いません。

それでは、航空会社別にサーチャージ額を見てみましょう。(2011年8月1日発券分の往復料金、ドル建ての場合は1ドル=80円で計算)

アメリカ本土・カナダ線

58,000円 ANA・JAL・大韓航空・エアカナダ・デルタ航空・ユナイテッド航空・アメリカン航空
50,000円 コンチネンタル航空(未発表)・チャイナエアライン
30,000円 シンガポール航空

倍近い差がでたのが、アメリカ本土線。シンガポール航空は、成田ーロサンゼルスの直行便を飛ばしており、全席2階建てのA380を使用している。機材も新しく、サービスにも定評があるので狙い目かも。

ホノルル線

37,000円 ANA・JAL・デルタ航空・ユナイテッド航空
28,000円 チャイナエアライン

ホノルル線で最安はチャイナエアライン。ハワイは家族全員や友人と行く人が多いですので、人数が増えれば増えるほど、値段が安いほうがお得。

ロンドン・パリ・アテネ・ローマ・イスタンブール線

58,400円 シンガポール航空
58,000円 ANA・JAL・大韓航空
50,000円 ブリティッシュエアウェイズ・アシアナ航空
48,320円 エールフランス
48,000円 フィンランド航空
39,420円 トルコ航空
38,000円 アエロフロート
36,000円 キャセイパシフィック航空
35,600円 アリタリア航空
33,000円 ヴァージンアトランティック航空
30,000円 エミレーツ航空

ヨーロッパ線だと、産油国にあり、観光に力をいれているドバイの航空会社、エミレーツ航空が安いですが、経由便となる。直行便だと、アエロフロートや、フィンランド航空、エールフランスがまだ若干安めとなる。米国線だと最安のシンガポール航空ですが、ヨーロッパ線では最高値となる。

中国・香港・台湾線

17,000円 ANA・JAL・中国国際航空・デルタ航空・ユナイテッド航空
14,000円 キャセイパシフィック航空・マカオ航空
13,000円 エバー航空(名古屋以北)
12,600円 チャイナエアライン(東京・札幌発)
12,400円 チャイナエアライン(名古屋・大阪発)
11,000円 エバー航空(大阪・福岡発)
9,000円 中国東方航空
8,200円 春秋航空
7,000円 ジェットスター航空
7,200円 チャイナエアライン(広島・福岡・宮崎発)
5,600円 チャイナエアライン(沖縄発)

現在のところ、中国政府が認可していないので、ANAとJALの燃油サーチャージは往復9,000円となっている。中国国際航空が17,000円で認可申請をしていることから、中国政府が認可するのではないかと思われます。チャイナエアラインとエバー航空は、発着地ごとに燃油サーチャージが違うので注意となる。

バンコク・シンガポール・マレーシア線

31,520円 マレーシア航空
31,000円 ANA・JAL・デルタ航空・ユナイテッド航空
26,000円 シンガポール航空
16,000円 タイ国際航空(200USD)
0円 エアアジア

タイ国際航空とマレーシア航空の差は2倍以上。日系航空会社も総じて高くなっている。エアアジアは燃油サーチャージを取らないことから、クアラルンプールまでエアアジアで行き、他社に乗り継ぐのもひとつの手となる。

ベトナム・マニラ線

19,000円 ANA・JAL・フィリピン航空・デルタ航空
13,940円 ベトナム航空
2,560円 セブパシフィック航空

あまり選択肢がないのがベトナムやマニラ線。大阪からマニラを結ぶ、セブパシフィック航空はダントツで安いですが、東京からだとフィリピンへはどの会社でも同じとなる。

デンバサール線

37,000円 JAL
32,800円 シンガポール航空
32,000円 ガルーダインドネシア航空

デンバサール線は、ガルーダインドネシア航空が最安。しかし、EUの飛行禁止リストに載るなど、あまり評判がよくない航空会社となる。シンガポール航空のほうが、ホスピタリティは充実しているのでオススメとなる。

韓国線

6,000円 ANA・JAL・大韓航空・デルタ航空・ユナイテッド航空
5,000円 アシアナ航空(未発表)・エアプサン(未発表)・済州航空(未発表)

韓国線はほぼ横一線。格安ツアーで使われることが多い、アシアナ航空が若干安めとなる。LCCのエアプサンや済州航空も燃油サーチャージはほぼ同じことから、格安航空券を購入したほうが安上がりになることもあります。

オーストラリア線

50,000円 JAL・カンタス航空
28,000円 ジェットスター航空

オーストラリア線は、一部の路線でジェットスターが、カンタス航空とJALのコードシェアとして運航している。もし、ジェットスター航空運航なら、最初からジェットスターで予約したほうがお得な場合も。

7月購入分まではまだ割安なので、いまのうちに年末年始の計画を立てて、できるだけ安く旅行にいきましょう。