ありがとう寝台特急「出雲」、34年の歴史に幕

東京と出雲市を結んでいた寝台特急「出雲」が、17日で廃止された。

寝台特急「出雲」は1972年に登場、1978年には2往復体制になった。だが、1998年には伯備線経由の「サンライズ出雲」に置き換えられ、1往復体制に。しかし、このところ客離れが深刻で、飛行機や同料金で個室が利用できる、「サンライズ出雲」の人気化が拍車をかけ、18日のダイヤ改正にあわせて廃止されることのなった。

最終日となった17日。東京駅には撮影や見送りなど、およそ500人が駆けつけ、出雲コールや拍手が沸きあがる中、寝台特急「出雲」は、出雲市に向けて出発した。撮影に来ていた、大阪府美濃市の西田敏行さんは「出雲号がなくなると、一部の乗客が早朝の乗換えを余儀なくされるので、不便になる。地元の反対を押し切ってまで廃止するべきではなっかったのでは」と語った。また、大阪府泉佐野市の久保允人さんは「廃止されて残念。サンライズ出雲号は天候が悪いと、よく迂回運転するので困る。2本あったほうがよかったと後悔するのでは」と話した。

同じく17日で、オレンジと緑でお馴染みの東海道線113系と、エメラルドグリーンの常磐線の103系も現役を退いた。