ジェットスター片岡社長、下地島に「新たなマーケット作る」 他都市との路線開設も

ジェットスター・ジャパンはきょう15日、東京/成田~下地島線の就航発表会を都内で行い、就航日を2019年3月30日に決定した。最大で1日1便を運航する。

下地島空港は宮古列島の下地島に位置する空港で、3,000メートル×60メートル滑走路1本を有する。1980年から1994年まで南西航空(現・日本トランスオーシャン航空)が沖縄/那覇線を運航していたが、その後約24年間定期便の運航はなく、主にパイロットの訓練などで使用されていた。

東京/成田~下地島線の就航は、2019年3月30日の下地島空港旅客ターミナル開業に合わせたもの。同空港から約20キロの場所には宮古空港があるが、敢えて“未開拓の地”である下地島空港への就航を選んだ。ジェットスター・ジャパンの片岡優社長によると、「宮古空港は混雑時間帯が多くなっていて、好きな時間に入れなくなっている」ことが理由の一つ。また、片岡社長は、「我々がローンチカスタマーとして新しい空港に一番最初に定期路線を就航させ、新たなマーケットを作っていくことに魅力がある」とも語った。

大手航空会社が運航する東京/羽田~宮古線が競合となるが、片岡社長は「(片道税込み)6,990円からという価格が大きな武器」と自信を示し、これまでコスト面で宮古への旅行を諦めていた層の利用に期待を寄せた。下地島に隣り合う伊良部島と宮古島とを結ぶ伊良部大橋が2015年に開通し、下地島から宮古島へは車で約20分でアクセスできるようになっている。片岡社長は、「綺麗な景色を見ながら橋を渡ってリゾート地に行けるというのはかなり魅力的」だと話す。

同路線のダイヤは、東京/成田発が午前7時25分、下地島着は同10時25分。下地島発は同11時10分、東京/成田着は午後2時5分着(就航初日のみ若干前後する)で、「到着日も現地で丸一日アクティビティを楽しめて、帰りもホテルでゆっくり朝食をとってから空港に向かえる」(片岡社長)スケジュールになっている。春休みや連休以外の期間は金・土・日・月曜の週4便設定だが、これは宮古島地方が5月の大型連休後から梅雨に入り閑散期になるためで、「便を減らしてスタートアップ時のリスクを回避しているというのもある」(同)。片岡社長は、最終的にはマーケットの成長に合わせて便数を増やしていく考えも否定しなかった。まずは首都圏とを結ぶ路線の開設となるが、今後しっかりとした需要が見込めれば、他都市からの路線開設の可能性もあるという。

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