エアバスA330-900型機が初飛行 TAPポルトガル航空がローンチカスタマー

エアバスは、フランス時間10月19日にA330-900型機の飛行テストを実施した。

A330neoの初飛行となるもので、テストは成功した。A330neoのテスト機は、A330-800型機1機とA330-900型機2機の計3機あり、初号機(機体記号:MSN1795)を使用した。飛行時間は4時間13分で、フランスのトゥールーズ・ブラニャック空港には現地時間午後2時10分に着陸した。

A330neoは、A330-800型機とA330-900型機の2機種で構成されている。新型のロールス・ロイス社製のTrent 7000エンジン、ナセル、チタン製パイロン、従来型より3.7メートル延長したシャークレットを備えた主翼、新客室「Airspace by Airbus」を装備している。従来型より最大10席を多く装備することが可能で、3クラス制の標準で、A330-800型機は257席、A330-900型機は287席を設けることができる。

A330-900型機の欧州航空安全庁(EASA)と米連邦航空局(FAA)の型式証明取得のため、1,100時間の飛行テストを行い、A330-800型機の型式証明の取得にはさらに300時間の飛行テストを行う。A330-900型機はTAPポルトガル航空に初めて引き渡しが行われる計画。これまでに12社から計212機を受注している。