インドで大気汚染の懸念、外務省がスポット情報 昨年は「測定不能」に

外務省は、インドで10月から1月下旬頃にかけて、大気汚染が顕著になる傾向にあることから、注意を喚起するスポット情報を発出した。

特に、10月19日に行われるヒンドゥー教の祝祭であるディワリ前後には、大量の花火によって大気汚染が助長されることが懸念されている。2016年のディワリ後にあたる11月6日には、在インド米国大使館が公表している状況指数は最高値の999を超え、計測不能になった。

2016年に世界保健機関(WHO)が、微小粒子物質のPM2.5の年平均値を公表したところ、デリーは1立方メートルあたり122マイクログラムと世界で最も悪いレベルで、WHOの基準である同10マイクログラム、インド政府の基準である同40マイクログラムを大幅に超えている。この調査では、北京では同85マイクログラムだった。PM2.5は肺の奥深くまで入り込みやすく、呼吸器系や循環器系への影響が懸念されている。

不要不急の外出を控えるほか、PM2.5を95%以上遮断できる「N95」マスクの着用、屋内では空気清浄機等を使用するといった対策を呼びかけている。

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