東海道新幹線に「6席だけ」の半個室シート 東京駅で初公開、2027年度サービス開始

JR東海は9月1日、東海道・山陽新幹線に新たに導入する上級クラス「Supreme Class(スプリームクラス)」の体験イベントを東京駅で開催した。イベントでは、2027年度中のサービス開始を予定している半個室タイプの「Supreme Class Seat(スプリームクラスシート)」のモックアップを初公開した。

スプリームクラスは、10月1日から東海道・山陽新幹線のN700Sに導入される最上位クラスで、個室タイプの「Cabin(キャビン)」と半個室タイプの「Seat(シート)」の2種類を用意する。キャビンは7号車と10号車に各1室、シートは10号車に6席を設ける。10月1日のサービス開始時点ではキャビンのみの運用となり、シートは2027年度中にサービスを開始する予定。

今回初公開された「シート」は、10号車のグリーン車のうち、東京寄りの13〜17列目の計20席分を撤去し、左右に3席ずつ、計6席を設ける。1席あたりの専有部分は幅約1メートル、奥行き約1.55メートル。従来のグリーン席20席分のスペースに6席を配置する、ゆとりある設計とした。

座席はレッグレスト付きの大型リクライニングシートで、周囲からの視線を遮る大型バックシェルタイプを採用した。通路との間には電子錠付きの扉を設け、半個室ながらプライベート感とセキュリティを確保。電子錠は乗車時に使用する交通系ICカードやQRコードで解錠できる。座席を転換し、前後の2席を向かい合わせて利用することもできる。

専用タブレットからリクライニングや照明、空調、放送などを個別に調整できるほか、大型テーブル、専用Wi-Fi、利用者の端末と接続できるシートスピーカーを備える。

車内サービスでは、飲み物と菓子を提供する無料のウェルカムサービスのほか、専用タブレットで注文した飲み物や軽食をパーサーが座席まで届ける有料のモバイルオーダーサービスを展開する。

▲10月1日に先行してサービスを開始する「Supreme Class Cabin」のモックアップ

一方、10月1日に先行してサービスを開始する「キャビン」は、7号車と10号車に各1室を設ける。7号車は2名まで、10号車は1名で利用でき、いずれもICカードやQRコードで解錠できる電子錠付きの扉を備える。

室内には、レッグレスト付きのリクライニングシート、大型テーブル、専用タブレット、専用Wi-Fi、シートスピーカーなどを装備する。7号車の2名用にはリクライニングシートと向かい合うソファも設ける。座席の向きは固定で、7号車はリクライニングシートが博多方面、ソファが東京方面を向き、10号車の1名用は東京方面を向く。

体験イベントは、東京、新大阪、広島、博多、名古屋の5駅で順次開催する。東京駅は9月1日から13日まで、新大阪駅は9月15日から20日まで、広島駅は9月22日から27日まで、博多駅は9月29日から10月4日まで、名古屋駅は11月1日から8日まで。参加は無料で、東京・名古屋の両駅ではキャビンとシート、そのほかの3駅ではキャビンを展示する。

東京、新大阪、名古屋の3駅では事前予約制とし、スタッフの説明を受けながら1回5〜10分程度、座席を体験できる。予約がなくても座席の見学は可能。広島、博多の両駅は事前予約不要で、来場順に案内する。JR東海によると、事前予約は8月18日午後3時の受付開始から約5時間で、用意した計2,300枠が満席になったという。

▲10月1日に先行してサービスを開始する「Supreme Class Cabin」

キャビンは10月1日午前6時東京発博多行きの「のぞみ1号」でサービスを開始する。当初はJR東海が保有するN700SのJ編成6本、JR西日本が保有するH編成2本の計8編成に導入し、上下合わせて1日12本程度を運行する。

発売は9月15日午前5時30分から、「エクスプレス予約」と「スマートEX」で受け付ける。スマートEXで「のぞみ」を通常期に利用する場合、7号車の2名用キャビンは東京〜名古屋駅間が47,060円、東京〜新大阪駅間が60,790円、東京〜博多駅間が90,670円。10号車の1名用はそれぞれ32,660円、42,390円、64,070円となる。いずれも乗車券と特急券を含む、大人片道1名分の発売価格となる。

7号車のキャビンに同行者が同乗する場合、同行者は同じ列車を利用できる乗車券と、普通車自由席、普通車指定席、グリーン席のいずれかの特急券を別途購入すれば利用できる。シートの発売価格や発売開始日は未定。