マレーシア航空グループ、全パイロットへの薬物検査を義務化

マレーシア航空

マレーシア・アビエーション・グループ(MAG)は、傘下の航空会社の乗務適性に関する枠組みを強化し、薬物検査を拡充する。

第一段階としてマレーシア航空の全パイロット1,260名を対象とした薬物検査を開始し、8月15日までに完了する予定。期日までに検査を受けなかったパイロットは、同社の手順や規制要件に従って適格と認められるまで乗務できない。既存の抜き打ち検査に加え、全稼働中のパイロットを対象とした薬物検査を義務化する。今後、稼働中の客室乗務員にも拡大する。

今回の措置は、マレーシア航空の副操縦士が、薬物を密輸していたとしてインドネシアで拘束された事案を受けたもの。当該副操縦士は、事案の2日前から乗務から外れており、機体は2名の資格を有する操縦士が運航。オブザーバーとしてコックピットのジャンプシートに搭乗していたものの、操縦していたわけではないと説明している。

MAGのナサルディン・A・バカール社長兼グループ最高経営責任者(CEO)は、「運航の安全と乗務員の乗務適性はMAGにおいて譲れないもの。安全基準の違反を深刻に受け止め、稼働中のパイロットに対する薬物検査を迅速に強化した。この単発の事案は大多数の従業員のプロフェッショナリズムを反映するものではないが、乗客とステークホルダーの信頼を維持するため、安全対策の強化を続ける」とコメントしている。

既存の乗務適性の枠組みには、採用前の検査、パイロットの第1種航空身体検査証明、定期訓練、定期的なアルコール・薬物検査、免許や医学的証明、訓練、最近の飛行経験を確認する飛行前チェックが含まれる。さらに全便の出発前に、操縦するパイロットが互いの身体的・精神的な乗務適性を評価を実施している。

このほか、従業員支援プログラム(EAP)や、機密性を保った同僚主導の支援制度「マレーシア・アビエーション・グループ・ピア・サポート(MAPS)」を通じて、従業員の健康支援を提供している。

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