主要花火大会の有料席、45大会が値上げ 最高値席の平均4万円超

帝国データバンク

帝国データバンクは、主要花火大会での有料席の導入や価格調査を行い、結果を明らかにした。

平年の動員客数が10万人以上の主要106大会を対象にしたもので、このうち有料席を導入したのは84大会で、45大会では小外開催分の料金を値上げした。開催中止や未定は5大会だった。

1席または1区画あたりの一般席最安値の平均は5,517円で、前年から231円(4.4%)上昇した。プレミアム席最高値の平均は40,611円で、前年から2,807円(7.4%)上昇し、一般席との価格差は7.36倍となった。入場料を抑えた席を設ける一方で、好条件の席は設備や付帯サービスを充実させて高額に設定する動きがみられるという。

警備費や人件費、火薬原料、備品レンタル代の上昇が、開催費用を押し上げている。群衆事故対策が求められているほか、私有地への無断立ち入りとった住民トラブルやテロ対策などの必要性が高まっている。これまで花火大会を支えてきた地元商工会や自治会などのコミュニティは高齢化などで縮小が続き、警備会社やイベント企画会社などに運営を委託せざるを得なくなっており、全体のコスト押し上げ要因となっている。

開催中止や未定となった大会では、会場近隣で大規模な国際競技大会が開かれるなど特殊事情も一部でみられたものの、実行委員会メンバーの高齢化や運営スタッフ不足、警備費などの物価高騰などを背景に開催を取りやめる地方の花火大会が目立つという。