ANA、成田〜ロサンゼルス線就航40周年 遅延で式典中止

全日本空輸(ANA)は7月16日、東京/成田〜ロサンゼルス線の就航40周年を迎えたことを記念し、東京/成田発ロサンゼルス行きNH6便の出発に合わせてイベントを開催した。

当初は第1ターミナルの56番搭乗口で記念式典が予定されていたが、出発時刻が午後5時から午後6時へと1時間遅延した影響により式典自体は中止になった。メディアや乗客向けのフォトセッションなどは実施した。

フォトセッションには、ANAの立石文恵氏成田空港支店長、現在のグランドスタッフ、整備士、グランドハンドリングの制服を着用した社員に加え、40年前に客室乗務員とグランドスタッフが着用していた制服を着た社員が参加。

さらに、ANA公式SNSマスコットキャラクターの「そらっち」、成田市観光キャラクターの「うなりくん」、成田空港公式イメージキャラクターの「クウタン」が加わった。

搭乗口付近には、40年前のゲート装飾を再現した特設パネルが設けられたほか、ヤシの木をモチーフにしたバルーンアート、「HELLO LA!」と書かれた吹き出し型のプロップス、当時の就航記念テープカットの様子を収めた写真パネルなどが設置され、利用客向けのフォトブースとして開放されていた。

搭乗時には、乗客全員へ記念のギブアウェイ(搭乗証明書、ステッカー、ラゲッジタグ)を配布した。

NH6便は午後5時57分に出発し、駐機場では社員らが「祝40周年 快適な空の旅をお過ごしください Thank you for flying with ANA」と書かれた横断幕を掲げて機体を見送った。

同便には、ビジネスクラスが46名、プレミアムエコノミークラスが16名、エコノミークラスが136名に、幼児1名を含む合計199名が搭乗した。

東京/成田〜ロサンゼルス線は、1986年7月16日に開設された。ANAにとって初めて太平洋を横断し、アメリカ西海岸へと乗り入れた路線であり、現在成田空港から運航されている同社の出発便の中では最も古い歴史を持つ。

囲み取材に応じた立石支店長は、「初めて太平洋を渡った路線であり、40周年を迎えられたことは非常に感慨深い」と心境を語った。現在の同路線の利用状況については、国際線のネットワークが羽田空港へシフトしている背景を挙げつつ、成田路線は主にアジアから北米へ向かう「三国間流動」の乗り継ぎ客を中心に維持していると説明。同便の乗客についても、約8割が外国籍の乗客であり、日本からの出発客は2割程度であったことを明かした。

立石支店長は今後の展望について、「現在は乗り継ぎ客に使いやすい時間帯で運航しているが、今後、羽田と成田が鉄道によってより早く移動できるようになれば、日本からの出発客にも積極的に利用してもらえるよう工夫していきたい」と語り、成田空港の今後の拡張も見据えつつ、引き続き北米へのネットワーク強化を図っていく方針を示した。