キャセイパシフィック航空、搭乗締切時刻を出発15分前に
日本航空(JAL)は4月22日、機内販売で取り扱っている国産クラフトウイスキーの作り手の話を聞きながらテイスティングを楽しむイベント「JAL Craft Whisky Selection」を都内で開催した。
イベントには、これまで機内販売で取り扱ってきた鹿児島・嘉之助蒸溜所、北海道・厚岸蒸留所、山形・遊佐蒸留所、福島・安積蒸留所、埼玉・秩父蒸留所、長野・マルス駒ヶ岳蒸留所・マルス津貫蒸留所、広島・SAKURAO DISTILLERYの7メーカーに加え、今年度から新たに取り扱う大分・久住蒸留所、静岡・井川蒸留所の2メーカーからそれぞれ作り手や責任者らが登壇。それぞれの商品のこだわりや香り・味の特徴を紹介し、26名の参加者はテイスティングを楽しんだ。
JALは2023年から、機内販売などを通じて国産クラフトウイスキーを紹介する取り組みを開始。取り組みの特徴は、単なる物販にとどまらない体験設計にある。機内誌やSNSなどでウイスキーや蒸留所の魅力を「知ってもらう」段階から、ラウンジや機内での提供で「体験してもらう」段階、機内販売や体験イベントなどで「深めてもらう」段階まで、横断的な体験を設計している。取り組みは今年で4年目を迎え、JALライフコマース事業部の中村健太郎部長は、「お客様からの反響は年々大きくなっている」と手応えを示す。
JALマイレージ・ライフスタイル事業本部の西田真吾本部長は、「人は用のないところにはなかなか移動しないが、何かに関心を持った瞬間に移動したいという欲求が生まれる」と指摘。ラウンジや機内販売といった航空会社ならではの接点を通じて、新たな旅の動機につなげていきたい考えだ。
これらの取り組みはいずれも、JALグループが近年注力している非航空事業の拡大戦略の一環。3月に発表した「JALグループ経営ビジョン2035」では、非航空事業の中核となるマイル・金融・コマース事業については、2030年度のEBITを2025年度比1.6倍となる700億円に拡大する目標を掲げ、今後5年間で800億円以上を投資する計画だ。
西田本部長は、「次の10年を見据えて非航空領域を拡大するためには、我々のマインドセットを変えていかなければならない。そしてお客様には、“JALグループが提供するのは単なる移動だけではない”という実感を持っていただきたい」と意気込みを示した。