東海道新幹線の個室・半個室新シートにNTTの音響技術「PSZ」とAGCの専用Wi-Fiを採用

JR東海が東海道新幹線で展開する上級クラスの座席に、NTTの音響技術「PSZ(パーソナライズドサウンドゾーン)」とAGCの透明ガラスアンテナを用いた専用Wi-Fiを導入する。

N700S車両の一部に、個室タイプの座席を10月、半個室タイプの座席を2027年度に導入を予定している。

個室タイプの座席は2室を導入する。高いプライベート感とセキュリティ環境を備えた完全個室で、個室専用のWi-Fi、レッグレスト付きのリクライニングシート、個別調整可能な照明や空調、放送などの設備・機能を整備する。

半個室タイプの座席はグリーン車の10号車に6席を導入する。通路と座席間には鍵付きの扉を設けるほか、レッグレスト付きの大型バックシェルタイプの座席を採用する。専用のWi-Fi環境や荷物スペースも整備する。

座席のヘッドレスト部分に、「PSZ」を実装したスピーカーを搭載する。利用者のデバイスとワイヤレス接続をすることで、音楽や動画を自分の耳元のみで、音漏れを気にせず楽しめる。コンシューマー向けの製品に実装している技術で、国内の公共交通機関では初採用となる。NTTドコモビジネスとNTTソノリティが開発・実装を手掛ける。

また、AGCが展開する、5G対応の透明ガラスアンテナを用いた専用Wi-Fi環境を整備する。車両の窓にアンテナ機能を一体化することで、高速走行時にも安定した電波の送受信が可能だという。AGCが新幹線窓向けに開発したもので、安全性・耐久性を満たしつつ、アンテナ素子に微細なメッシュ状導体を用いることで、視認性を極力抑え、車窓からの眺望を損なわないデザインとした。鉄道車両として世界初採用となる。