エアバスA320ファミリー、飛行制御に必要なデータ破損の可能性 運航中の多くの機体に影響
フィンエアーは、2026年から2029年に向けての戦略と財務目標を設定した。
旅客数の平均成長率は年間4%、2029年末の比較営業利益率は6〜8%とする。投資額は20〜25億ユーロで、売上高の少なくとも20%の現金を保有する。平均して1株あたり利益の3分の1を株主還元する。
平均機齢が20年を超えたエアバスA319型機とエアバスA320型機の更新に向けた協議を進めているほか、新市場の開拓と既存市場の拡大に向け、近い将来中古の小型機を追加することを検討している。燃費効率の大幅改善によるコスト削減を見込む。
期間中にもロシア領空の通過制限が継続することを前提としている。2019年にはASK(有効座席キロ)の43%を占めたアジア路線の比率を37%にまで下げ、欧州と北米線を増強することで、地政学リスクに適応した収益構造とした。
機材拡大への巨額投資を抑制し、従来の顧客基盤からより多くの収益を創出し、持続可能な利益成長を実現する。航空券以外のサービス販売を強化し、乗客1人あたり約17ユーロの付帯収入の引き上げを目指す。全体の72%を占めるデジタルチャネル経由での販売を有効活用し、パーソナライズされた商品の販売も増やすほか、ダイナミックプライジングの本格展開で収益の最大化を図る。フィンエアー・プラスの会員数を現在の240万人から300万人以上に拡大する。