キャセイパシフィック航空、カタール航空が保有する同社株すべてを買い戻しへ

キャセイパシフィック航空

キャセイパシフィック航空は、カタール航空の保有する同社株全株を買い戻すと発表した。

カタール航空は現在、キャセイパシフィック航空の発行済株式のうち約9.57%を保有している。総額は約69億香港ドルに及ぶ。キャセイパシフィック航空の臨時株主総会での承認なども必要となる。

キャセイグループのパトリック・ヒーリー会長は、「今回の自社株買いは、キャセイグループの将来に対する強い自信を反映し、香港という国際航空ハブの発展へのコミットメントを強調するものです。機材、客室・ラウンジサービス、デジタルリーダーシップへの1,000億香港ドルを超える投資と合わせて、私たちは事業の持続的な成長に注力し、世界クラスの航空ハブとしての香港の地位を強化し、粤港澳大湾区全体の繁栄に貢献していきます。長年にわたる揺るぎないご支援をいただいたカタール航空に感謝申し上げます。ワンワールドアライアンスの関係を通じて、今後も緊密なパートナーシップを継続できることを楽しみにしています。また、株主であるスワイヤーパシフィックとエアチャイナの変わらぬご支援にも感謝申し上げます」とコメントした。

カタール航空のバドル・モハメッド・アル・メールグループ最高経営責任者(CEO)は、「今回の合意は、カタール航空グループのポートフォリオ管理における規律あるアプローチと、株主の皆様に持続可能な価値を提供するというコミットメントを反映しています。記録的な収益性と好調な業績を達成した後、今回の決定は、投資を最適化し、グループの長期的な成長に向けた積極的な戦略の一環です。株式保有比率を調整する一方で、ワンワールドアライアンスを通じてキャセイパシフィック航空との協力関係を継続し、接続性と選択肢を向上するメリットを乗客の皆様に提供し続けられることを楽しみにしています。香港はカタール航空にとって引き続き重要な市場であり、当社は引き続き、フライトおよびコードシェア契約を通じて香港へのサービス提供に全力で取り組み、最高水準の品質、サービス、イノベーションを反映したシームレスでワールドクラスの体験を旅行者の皆様に提供していきます」とコメントした。

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