エミレーツ航空のクラーク社長、ビジネスクラスの搭乗率は高く推移すると予測 運賃は割安に

エミレーツ航空のティム・クラーク社長は、オンラインで開催されたワールド・アビエーション・フェスティバルで講演し、企業出張の大規模な解禁に関わらず、ビジネスクラスの搭乗率は高く推移するとの分析を示した。

ティム・クラーク社長は、出張需要はリモート会議などによってこれまでより減少する可能性があるものの、「それまでは買う余裕がなかった人によって埋められる」とした一方で、運賃を15〜20%程度下げざるを得ないとした。

これまでにも、世界経済の低迷時には企業の出張需要が減少したものの、他のセグメントによって埋まっているとしているものの、企業の出張需要ほどは収入面で良くないとしている。

エミレーツ航空は、エアバスA380型機とボーイング777型機の大型機のみを保有し、世界150都市に就航している。世界の航空会社では、新型コロナウイルスによる需要の低下で大型機を退役させ、燃費効率通いボーイング787型機やエアバスA350型機といった中型機へのシフトが進んでいる。

エミレーツ航空では、新たに導入するエアバスA380型機にプレミアムエコノミーを追加し、4クラス制の機材を増加している。1機あたりの定員を抑え、上級クラスを多く確保することで、収益化を図りたい考えがあるとみられる。