スカイマーク、ANA HD出資で基本合意　新社長はANA側選定へ

ANA HD、スカイマークに19.9％出資。5年以内の再上場を目指す © Toshio Tajiri/Flight Liner=15年1月

　インテグラルとANA HDは5年以内にスカイマークの再上場を目指します。

　スカイマークは、フィナンシャルアドバイザーのGCAサヴィアンとスポンサー選定した結果、販売・調達・整備等で幅広くスカイマークの事業価値に資する支援を提案したANA HDをインテグラルとの共同スポンサーとすることを決定し、インテグラル及びANA HDとの間で本基本合意書を締結するに至ったと説明しています。

　今後、スカイマークとインテグラル、ANA HDの3社は、東京地方裁判所及び監督委員の監督のもと、本基本合意書に基づき具体的な協議を進め、スポンサー契約の締結及び本民事再生手続における再生計画案の策定を行います。

　出資及び債務の弁済について、スカイマークは再生計画案で100％減資を実施する旨の規定を定めます。この再生計画案の認可決定確定後、スカイマークは第三者割当増資を行い、インテグラル及びANA HD等がこれを引き受けて出資し、新たな株主となる予定です。

　出資総額は180億円になる見込みで、その全額が本再生計画案の認可決定の確定時に負担する債務（共益債権、優先債権及び再生債権）の弁済に充てられます。出資比率及び議決権比率は、インテグラルが50.1％、ANA HDが最大19.9％。

　再生計画では経営陣も刷新します。再生計画案認可決定が確定した後のスカイマークの取締役員数は6名とし、このうち3名をインテグラルが、1名をANA HDがそれぞれ指名します。残す2名については今後協議して決めます。

　なお、新会長はインテグラルが、新社長はANA HD又はその他の株主が選定する計画で人選を進めます。