ファーイースタン航空、運航停止 財政難で

ファーイースタン航空(遠東航空)は、財政難により12月13日より運航を停止すると発表した。

日本線は現在、秋田・新潟・福島〜台北/桃園線をそれぞれ週2便、MD-83型機で運航している。

航空券の販売はすでに停止している。日本時間午前10時ごろに発表した声明では、システムメンテナンスによるものとしていた。台湾のETTODAYによると、倒産作業に伴う社員を除く全社員を解雇する。台湾民航局は、チャイナエアライン傘下のマンダリン航空と、エバー航空傘下のユニー航空に路線引き継ぎの要請を行った模様だ。

ファーイースタン航空は、1957年に設立した、台湾のフルサービスキャリア。資本金は31億7,400万台湾ドル。1962年に民間航空事業を開始。2008年に台湾高速鉄道の開業や原油高による燃料費の高騰などによる財務状況の悪化により、会社更生法の適用を受けて運航を停止したものの、2011年に経営陣を刷新し、運航を再開している。日本へは、2012年には熊本と富山へチャーター便を運航。2016年に新潟へ定期チャーター便を運航の後、2017年11月に定期便化した。

台湾の航空会社の運航停止は、2016年11月のトランスアジア航空と傘下の格安航空会社(LCC)のVエア以来となる。