ANA、東京/成田〜ホノルル線へのエアバスA380型機就航日決定 来年5月24日から

全日本空輸(ANA)は、東京/成田〜ホノルル線に2019年5月24日より、総2階建て旅客機のエアバスA380型機を投入すると明らかにした。

まずは火・金・日曜出発の週3便より運航を開始し、2号機を投入する2019年7月1日より火・金・日曜は1日2便、それ以外は1日1便の週10便に便数を拡大する。新たに導入するファーストクラスと、エコノミークラスのカウチシート「ANA COUCHii」を含めたエアバスA380型機の座席は、2019年1月中にも販売を開始する。

ANAホールディングスは2016年に3機のエアバスA380型機を発注しており、日本の航空会社として初めてエアバスA380型機を導入する。最初の引き渡しは2019年初めを予定しており、組み立て作業が進んでいる。9月にはフランス・トゥールーズの最終組立工場からドイツ・ハンブルクに向けて初飛行を行い、塗装を施しているほか、客室も備え付けている。

客室仕様は1階は全席をエコノミークラスで383席、2階はファーストクラス8席、ビジネスクラス56席、プレミアムエコノミークラス73席の計520席で、ファーストクラス、ビジネスクラス、エコノミークラスではバーカウンター、1階後方にはシンクや着替え台、ベンチシート、おむつ交換台などを配置した多目的ルームも設置する。ハワイをイメージした機内のライティングも行う。

ファーストクラスは日本初となるドアを装備した個室シートとなる。座席配列は「1-2-1」で、32インチのタッチパネル式大型液晶ワイドスクリーン、大型のテーブル、左右の読書灯と食事灯、ジャケットの収納ができるクローゼット、複数の小物入れ、PC電源、USBポートを装備する。ビジネスクラスは全席通路側のフルフラットシート。座席配列は「1-2-1」で、従来のスタッガード配列を変更し、隣同士で着席できるペアシートも用意した。18インチのタッチパネル式大型液晶ワイドスクリーン、大型のテーブルとサイドテーブル、PC電源、2ヶ所のUSBポートを装備する。プレミアムエコノミークラスは「2-3-2」配列で、シートピッチは38インチ。15.8インチのタッチパネル式パーソナルモニター、約90度に回転し、通路へのアクセスが容易な大型テーブル、レッグレスト、フットレスト、6方向に調整できるヘッドレスト、PC電源、USBポートを装備する。エコノミークラスは「3-4-3」配列で、シートピッチは34インチ。2種類のファブリックを採用することで明るい雰囲気を演出した。13.3インチのタッチパネル式パーソナルモニター、6方向に調整できるヘッドレスト、PC電源、USBポートを装備する。

日本の航空会社としてエコノミークラスに初のカウチシート「ANA COUCHii」を設置し、隣接する座席のレッグレストを上げて、3席か4席をベッドのような状態として過ごすことができる。シートピッチは32インチ。エコノミークラスに追加料金を支払うことで利用できる。

機体の塗装は3色となり、ハワイの「空」をイメージしたANAブルー、ハワイの「夕陽」をイメージしたサンセットオレンジ、ハワイの「海」をイメージしたエメラルドグリーンとなる。機体にはウミガメの親子を描いた特別塗装が施され、「FLYING HONU」との愛称が付けられる。

エアバスはこれまでに、229機のエアバスA380型機を航空会社に納入し、世界の14社が運航している。